悪天候にも負けない参加者12万人のパレードが、台北に復活!20周年を迎えるアジア最大級のLGBTプライド「台灣同志遊行」を歩いて来ました。
こんにちは!久しぶりのパレード参加で、今もワクワクが止まらないMae(@qianheshu)です。
台北でパレードが行われるのは、2年ぶり。
昨年2021年は、台湾でもコロナウイルスの流行が広がり、オンラインでの開催となっていました。
台風の接近に伴い、あいにくのお天気ではありましたが、今年の「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」には、参加者12万人が集まったとの報道も!
コロナ前の日常が戻りつつある喜びも噛み締めながら、台北のパレードならではのお祭り騒ぎを楽しんできました。
今日は、2022年10月29日(土)に行われた、「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」の様子をご紹介したいと思います。
「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」20周年!イベントの歴史を振り返る展覧会も開催中。
パレードへ向かう、
その前に。
「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」、
実は、2022年の今回で20周年!
節目となるタイミング
ということで、
パレードと合わせて、
「為改變而走 ー
臺灣同志遊行二〇週年回顧展」
という展覧会が、
松山文創園區にて
開催されています。
改めてイベントの歴史を
振り返っておきたく思い、
事前に展覧会を
見学してきました。
天井をレインボーフラッグが彩る
館内には、
各回のテーマとともに、
その当時を象徴する
写真の展示が。
約800人が参加したという
第1回目には、
「予期せぬカミングアウトに
ならぬよう」との配慮から、
仮面が準備されての
開催になった、
と、綴られていました。
そんな時代を経て、
今や国内外から
10万、20万の参加者が集まる
アジア最大級のイベントに。
成長を続ける過程の中、
政治の場で起こってきたことや、
苦難にも遭遇した
運営のバックストーリーなどが、
展覧会では紹介されています。
悲しい出来事が何度起こっても、
諦めることなく、
勇気を振り絞り、
声を上げ続けてきた
参加者の方々。
イベントの運営を
背後で支えてきた主催団体や、
ボランティアスタッフの
みなさんの協力。
多くの人々が
力を合わせてきたおかげで、
カーニバルさながらの
賑やかなパレードを、
現在楽しむことができている。
そう考えるとより一層、
今こうして参加できることの
ありがたさや喜びが、
押し寄せてきます。
「為改變而走 ー
臺灣同志遊行二〇週年回顧展」は、
松山文創園區にて
11月6日(日)まで開催中。
台湾におられて、
パレードの成り立ちに
ご興味のある方はぜひ、
足を運んでみてくださいね。
未来へと向けて、歩み続ける。2022年「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」の会場へ。
お天気は、
台風の接近に伴い、
あいにくの雨。
それでも、
会場へたどり着いてみると、
出発の1時間前にも関わらず、
すでにものすごい活気が。
最寄りのMRT市政府駅前や
周辺のバス停には、
パレード開催に合わせた広告も
出ており、
街を挙げてのお祝いムードに
包まれています。
台湾の有名ブランドから、
世界的に知られる
企業のものまで、
会場には、
レインボーに彩られたオブジェや、
パレードカーがたくさん!
一斉に台北の街へと飛び出して、
街をにじいろに染めていく、
その瞬間を考えただけでも、
すごくワクワクしてきます。
先ほども触れましたが、
今年で20周年を迎える、
アジア最大級のLGBTプライド
「台灣同志遊行」。
この記念すべき
タイミングで行われる
今回のパレードでは、
「無・限・性 ー
解構框架,性/別無限」
が、テーマとなっています。
回首這20年來,同志遊行乃至整個同志運動,
在做的其實就是解構框架這件事——
解構各種社會期待加諸的框架、
解放各種社會制度加諸的壓迫與不平等,
進而拿回應有的權利。
但解構框架並不是要去除每個人的身分認同,
而是去看見無限多元的可能性、
理解並尊重每個人的差異,
讓所有人都能以自己想要的方式生活,
而不需特地標明自己的身分。
因此,無論一個人的認同是什麼,
或他出櫃與否,
都不影響社會看待他的眼光及對待他的方式。
這就是我們期望的未來。出典:臺灣同志遊行 Facebook オフィシャルページ
この20年を振り返ってみると、
LGBTプライドを含む
あらゆるLGBTムーブメントが行ってきたことは、
「縛りから解き放つこと」に集約されます。
社会から押し付けられる「縛り」を解き、
社会制度による抑圧・不平等から解放され、
あるべき権利を回復するために、
行動を起こしてきました。
「縛りから解き放つ」とは、
個々人のアイデンティティを排除することでは
決してなく、
無限で多様な可能性があることを知ること、
個々人の違いを理解・尊重し、
あらゆる人が自分の望む方式で生活できること。
自分のアイデンティティを
改めて表明する必要のない社会を
目指すことです。
個々人のアイデンティティや、
カミングアウトをする・しないに関わらず、
社会がその人に向ける視線・接し方に
何らの影響も起こさないこと。
それこそが、
私たちの期待する未来の姿なのです。訳:Mae
台湾では、
2019年に同性カップルの
結婚が実現し、
今年で3年を迎えました。
しかし、これをもって、
すべての問題が
解決されたわけでは
ありません。
依然として、
本当の自分を偽らざるを得ない
環境があったり、
すべてのカップルが
結婚できるわけではなかったり、
子供を持つことが困難であったり、
と、討論されるべき問題は
数多くのこされています。
だからこそ、
初めてのパレードが行われてから
20年が経った現在でも、
より良い未来に向けて、
歩み続けていく。
そのような決意が、
このテーマには
込められているように
感じました。
雨の日のパレードに12万人!台北の街がにじいろに染まる瞬間。
今年のパレードも、
忠孝東路方面へと向かう
北回りと、
信義路方面へと向かう
南回りの、
2ルートに分かれての実施に。
今回は、北回りのルートで
歩いてみることにしました。
(毎年、北回りを歩いている気がします 笑)
市政府前広場を出発した
パレードは、
NIKEのポスターが出ていた
バス停のある仁愛路へ。
カラフルなパレードカーが
続々と、爆音を鳴らしながら
街へと飛び出していきます。
今年は一段と
音量大きめな気がするのは、
2年ぶりに参加するゆえの
ブランクのせいでしょうか 笑
パレードが始まっても、
雨が止む気配はなく、
むしろ、
雨足の勢いが増す場面も。
パレード日和とは言えない、
そんな悪天候の中でも、
みなさん色とりどりの
傘を広げて、
楽しそうに歩いていく姿が
印象的です。
北回りのパレードは、
仁愛圓環で右折して、
台北の目抜き通りである
忠孝東路へ。
ここまで来ると、
市政府から歩いて来た
参加者ばかりでなく、
東區へショッピングに
訪れていた方々も、
続々と沿道に。
通り抜ける隙間もないほど、
みっちりと埋まる
賑わいぶりで、
パレードは一層の
盛り上がりを見せます。
パシャパシャと写真を
撮っていたら、
パレードカー上の
青いドラァグクイーンの
お姉さんから、
アイクリームいただきました 笑
誰もが自由に出入りしながら、
街中に広がっていく
レインボー。
カラフルなコスチュームを
身につけた方、
レインボーフラッグを
身に纏った方、
肉体美を披露する
マッチョなお兄さん方まで。
自然と溶け込んでいき、
街に一体感が生まれる様子は、
何度見ても本当に大好きで、
パレードに来て良かったな、
と、実感させられる瞬間です。
コロナ後初となった、
今回の「台灣同志遊行」。
天候の影響が心配では
ありましたが、
台風接近による雨を
ものともせず、
エネルギー満点のパレードが、
ついに台北に復活しました!
まだ歩き終わったばかりですが、
すでに来年の開催が
待ち遠しくてたまりません 笑
まとめ
台風接近中の雨でずぶ濡れになりながら、今年も盛り上がりました❤️🧡💛💚💙💜 #台灣同志遊行 pic.twitter.com/6dPlIsrDX7
— Kazuki Mae🌈🇹🇼 (@qianheshu) October 29, 2022
今日は、
台灣同志遊行
(台湾LGBTプライド)
2022の様子を、
ご紹介しました。
ノービザ観光の再開や
入国後隔離の廃止など、
台湾もようやく、
国境の開放が始まったところ。
来年は、海外からの参加も
グッと増えて、
さらに賑やかな
パレードになること、
間違いないかと思います!
2023年の10月はぜひ台北で、
アジア最大級のパレードに
参加してみてくださいね。
台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)
Web:https://www.taiwanpride.lgbt/
Facebook:https://www.facebook.com/Taiwan.LGBT.Pride/
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コメント
コメント一覧 (2件)
台湾のパレード、記事を見ていてうずうずします。
毎年あの中を歩きつつ、踊ったりしてたんだなーと思うと早く行きたくて仕方ないです。
来年は必ず行きます!
そういえば台北以外のパレードってどうなっているんでしょうか?
来年はお天気にも恵まれた中で
歩けるといいですね!
今年は高雄が11/19、
台南が12/10に開催予定です!
他の都市は来年以降になりそうですね。