
伝統美食の宝庫!台北の有名レトロタウンで、おみやげ探しの合間に立ち寄りたいおすすめグルメ店をご紹介します!
こんにちは!昔懐かしの雰囲気に魅せられて、最近迪化街に入り浸っているMae(@qianheshu)です。
台北駅から徒歩圏内にある人気観光スポットとして知られている「迪化街」は、近年のリノベブームによってますますおしゃれな街に進化中。
数年前までは、旧正月前に開かれる「年貨大街」の時期を除けば、乾物や漢方のお店がずらりと並ぶばかりで賑わいに欠けるイメージでしたが、今や台北の文青(文芸青年)たちが集まってくる注目スポットに生まれ変わりつつあります。
その一方で、台北でもかなり早い段階に開けた街ということもあり、歴史ある料理店が今も多く軒を連ねている場所。
おいしいものをお目当てに集まってくる現地の方も少なくない、グルメタウンとしての顔も持ち合わせています。
今日は、そんな台北で今一番ホットなエリア・迪化街から、僕のお気に入り伝統台湾グルメをご紹介!
おみやげ探しで立ち寄る予定のある方、周辺エリアに滞在予定の方、レトロタウンで「台湾伝統の味に舌鼓」な旅はいかがでしょうか?
【永樂米苔目】うどん風だけど全然違う?! お米を使ったふわふわ台湾麺の名店。
迪化街を歩いていると時折見かける「米苔目」の文字。
「苔?何?そもそも、それって食べもの???」と、
名前だけでは全く想像がつきませんが、一体どんなものなのでしょうか。
迪化街でも指折りの有名店「永樂米苔目」で、
確かめてみたいと思います。
朝7:00から開いているこちらのお店は、朝ごはんに立ち寄る地元の方も多く、
時に席待ちの行列ができることもあるほど、厚い支持を集めています。
席に着くと、テーブル番号の書かれたオーダー表が置かれているので、
こちらに食べたいメニューの数を記入していきます。
値段は記入されていませんが、
各メニュー30~60元(=約110円〜220円)程度には収まるので、
ご安心を。
今回は、お目当ての「米苔目」と合わせて、
サイドメニューも頼んでみようと思います。
謎の伝統グルメ「米苔目(乾/30元=約110円)」の正体はこちら!
そうめんとうどんの中間ぐらいの太さで、
お米を使って作られた麺の一種。
麺の中にたっぷりと空気が含まれているような、
ふわふわでやわらかな歯ごたえは、
日本で馴染んでいた麺類のどれとも違う不思議な食感です。
ニラとネギ油をかけただけのスープなしタイプ(乾)と、
あつあつのおだしとともにいただく
スープありタイプ(湯)の2種類があるので、
お好みに合わせて選んでみてください。
米苔目に合わせてオーダーしたのは
「綜合切盤(60元=約220円)」。
ハツやホルモン、レバー、
その他どこの部位かよく分からない(!?)ものまで、
台湾ではポピュラーな5~6種類の豚のお肉が数種類盛られた一皿。
牛では食べたことがあっても、
「豚」では食べたことのない方が多いかと思うので、
ぜひ試されてみてください。
ちなみに、「米苔目」は数ある台湾グルメの中でも、
これまで僕が一番苦手だった食べものの一つ。
5年間台湾に住んでいて、
初めて「コレはっ!」という1碗に出会えたので、
このお店には特別な親しみを感じています。
永樂米苔目
Address:台北市大同區民樂街111號
TEL:+886-2-2553-2020
営業時間:7:00~18:00
【老阿伯魷魚焿】60年の歴史を誇るつみれスープの専門店。だしの効いた素朴なあっさり味にほっこり。
夜になると、多くのお店が早々に店じまいしてしまって、
食事どころを探すのに若干苦労する迪化街ですが、
反対に朝は伝統グルメのオンパレード。
普通の朝ごはんとは一味違った、珍しいメニューが揃っているので、
周辺に滞在する予定の方は、朝のお散歩がてら、
ふらふらと歩いてみるとおもしろいかと思います。
僕のお気に入りは迪化街の北側、
MRT(地下鉄)大橋頭駅寄りのところにある
「老阿伯魷魚焿」。
竹編のとんがり帽子をかぶった、おじさんのロゴが目印です。
こちらのお店は、イカを使ったつみれスープ「魷魚焿」の専門店。
店頭には美味しそうなスープの写真が並んでいます。
オーダーはメニューを見ながら、カウンターで。
とても正確な日本語の翻訳が付いているので、
ご旅行中の方でも安心ですね。
スープのみはもちろん、
麺の入ったタイプやごはんもの、小菜(小皿のおかず)など、
メニューの種類も豊富です。
オーダーを終えたら、
お店の前に並んでいるテーブルに座って出来上がりを待ちましょう。
近所に住んでいるらしきおじさんたちが続々とやってくる、
ローカル感もまた良しです 笑
イカのつみれと、魚のつみれがダブルで入ったミックス類から
「魷魚+魚丸 油麵(70元=約250円)」
を選んでみました。
「朝から麺ってどうなの???」と、
最初は若干とまどいもあったものの、
実際に食べてみると、コレが意外にも朝ごはんにピッタリ!
おだしの効いた薄味のスープに柔らかめに茹でられた麺が、
目覚めたてのおなかにスッと馴染んでくれます。
ぷりっとしたつみれたちも、とろみスープにベストマッチ。
イカのはじけるような食感はもちろん、
魚のつみれの中から溢れ出してくる餡のうまみエキスに、
朝からすっかり悩殺されてしまいました。
地元の人たちに混じりながら、歴史ある街並みの中で朝ごはん。
台北旅行の思い出に残る、特別なワンシーンになること間違いなしです。
老阿伯魷魚焿
Address:台北市大同區迪化街一段226號
営業時間:7:30~14:30(日曜定休)
Facebook:https://www.facebook.com/老阿伯胖魷羹-785422151600318/
【2019.04.01 追記】
「老阿伯魷魚焿」は現在、
「老阿伯胖魷羹」と、店名を改めて営業されています。
店名の変更に伴って、
営業時間が10:00〜18:00(水曜定休)へと変更になっていますので、
足を運ばれる際はご注意ください。
また、全メニュー10元(=約35円)ほど値上がりしていますが、
いただけるもの自体は、紹介当時と変わらずです。
【妙口肉包】軽ふわ生地に包まれたジューシー肉まんがおすすめ。台湾伝統の味に挑戦するなら臓物スープもぜひ。
迪化街で軽めに食事を楽しみたい時は、「妙口肉包」へ。
民生西路との交差点まで来たら、
「彰化銀行」という銀行の前に、
ひときわ賑わっている屋外のお店が見えてきます。
メニューは、「肉包」と「四神湯」の2種類のみ。
テーブル席は埋まっていることが多いので、
テイクアウトでいただくのもアリかと思います。
こちらでぜひお試し頂きたいのは、
「肉包(20元=約70円)」。
ほんのり甘みのある、軽ふわ食感の生地の中には、
あめ色玉ねぎと、ピリリと効かせた胡椒を混ぜ込んだ、
ジューシーな肉餡。
無駄のないとことんまで洗練された風味で、
台北っ子が行列してでも食べたい、その理由にも大納得です。
「四神湯(60元=約220円)」は、
台湾でおなじみの豚の臓物スープ。
もつ、ハトムギ、蓮の実などがたっぷり入った具だくさんスープには、
お酒のツンとする香りも、ほんのりと。
食べ終わる頃には、カラダの芯からほかほかと温まるので、
寒い季節におすすめですよ。
僕は、この台湾の四神湯が大好きなのですが、
このお店のスープは率直に言って、
好みがはっきり分かれる一品かと思います。
なので、最初はお連れの方と一緒に、
1碗シェアしてみるくらいがちょうどいいかもしれません。
妙口肉包
Address:台北市大同區民生西路388號
営業時間:12:00~19:00(月曜定休)
Facebook:https://www.facebook.com/妙口四神湯肉包專賣店-900623960052567/
【顏記杏仁露】ぷるっぷる杏仁豆腐に行列のできる、老舗の台湾式デザート店。
迪化街を代表する超人気伝統デザートのお店といえば「顏記杏仁露」。
布市場としてよく知られている「永樂市場」の入り口付近にあるので、
お買いものついでに立ち寄るのもおすすめです。
店内はいつ来ても、ご覧のとおり満席状態。
特に週末ともなると、
屋台の前に行列ができるほどの盛況になるので、
落ち着いていただきたい場合は、
お昼ごはん前の時間帯に来るのが良いかと思います。
こちらでいただけるのは、
「杏仁露」と呼ばれる、日本の杏仁豆腐に似たスイーツ。
トッピングの種類によって、7つのメニューに分かれているので、
お好みに合わせて選んでみてください。
今回は、全種類のトッピングが一度に楽しめる
「綜合(50元=約190円)」にしてみました。
ぱっと見はこんもり盛られたかき氷だけなので、
「おやっ?」と思われるかもしれませんが…
スプーンですくってみると、
氷の下からぷるっぷるの杏仁豆腐と豆類がたっぷり!
豆腐と言うよりも杏仁風味の寒天といった方が近いような、
弾力のあるみずみずしい口当たり。
一口食べると、
うだるような暑さが嘘のように、スッと引いていきます。
夏真っ只中の台湾にお似合いのデザートは、
途切れることのない行列にも至極納得のクオリティです。
顏記杏仁露
Address:台北市大同區迪化街一段21號
営業時間:8:30~17:30
【永樂車輪餅】薄焼きパリパリ生地となめらか餡のコンビネーションがたまらない、大判焼きの人気屋台。
杏仁露を食べ終わったら、
その足ですぐ隣にある屋台「永樂車輪餅」ヘ。
「車輪餅」は、日本で言う大判焼きのこと。
こちらも、休日にはなが〜い行列ができることもしばしばな、
大人気のお店です。
オーダーは、ピンク色の紙に書かれているメニューを参考に。
中国語が分からない方でも、
日本語表記が添えられているので安心かと思います。
「售完」の札が貼られているのは、残念ながら売り切れですので、
それ以外のものから選びましょう。
一番のお気に入りは、紫芋の餡を包んで焼き上げた
「紫心地瓜(20元=約70円)」。
パリパリの薄焼き生地の中には、
ねっとりとした芋餡が、これでもかと言わんばかりにたんもり!
一口齧ると、紫芋そのものの甘みと香りがブワッと広がります。
とろ~んと溢れ出しそうなほどオレンジクリームが詰まった
「香橙奶油(15元=約55元)」もおすすめの一品。
なめらかふわふわカスタードクリームの中に香る、
爽やかなオレンジの香り。
クリームながら、驚くほどあっさりといただけるので、
食後のデザートにもピッタリですよ。
永樂車輪餅
Address:台北市大同區迪化街一段21號(永樂市場前)
営業時間:11:00~売り切れまで(5月~10月:土日祝のみ / 11月~4月:毎日営業)
Facebook:https://www.facebook.com/永樂車輪餅-153932345255796/
+1. 【豐味果品 fflavour】果物屋さんでいただく高級マンゴーを使ったかき氷が絶品!
伝統グルメかどうかは分かりませんが、
迪化街に来たらぜひ味わっていただきたい
超おすすめのマンゴーかき氷がありますので、
最後にご紹介しておきたいと思います。
リノベーションが進んでおしゃれタウンとして変身を遂げつつある、
迪化街北側エリアに軒を連ねる「豐味果品 fflavour」は、
台湾各地から選りすぐりの高級フルーツが集まる専門店。
マンゴーや梨、ドラゴンフルーツ、アボカドにカカオまで、
色とりどりの果物が整然と並びます。
店内にはカフェスペースも併設。
なんと、これらの新鮮&高級フルーツを使ったデザートを
その場でいただけてしまうのです!
奥に進むとカウンターがあるので、
まずはこちらでオーダーとお会計を済ませましょう。
日本語のメニューも置かれているので、
黒板に書かれた漢字が分からない場合も問題なしです。
オーダーを済ませたら、
カウンター横の階段から2階に上がってカフェスペースへ。
果物屋さんの店内とは思えないこの洗練されたデザインは、
ついつい長居したくなる居心地の良さです。
黄金色に輝く切りたてマンゴーがふんだんに盛られた
「芒果剉氷」は一碗220元(=約790円)。
キレイな山型に盛られたかき氷はボリュームも満点なので、
2人でシェアしながら食べるくらいがちょうどいいかと思います。
かき氷ながら、あくまで主役はマンゴー。
マンゴーそのものの甘酸っぱさをうまく引き出すように、
粗削りの氷の粒に染みる黒糖の風味とのバランスが絶妙。
マンゴーかき氷天国・台湾と言えども、
これほどまでに気品漂う一杯に出会えるチャンスは、
とっても貴重です。
フルーツ専門店ならではのこだわりデザートを、
迪化街グルメ旅のシメに、ぜひご堪能ください。
豐味果品 fflavour
Address:台北市大同區迪化街一段219號
TEL:+886-2-2557-6763
営業時間:10:00~19:00
Facebook:https://www.facebook.com/fflavour.blogspot.tw/
まとめ
今日は、台北・迪化街でいただきたい5つの伝統台湾グルメ+1
をご紹介しました。
台北のグルメストリートというと
「永康街」を思い浮かべる方は多いかと思いますが、
「迪化街」のグルメも粒ぞろい!
最近では、古民家ならではの雰囲気を活用した
おしゃれなカフェやショップもますます増えてきているので、
あと数年もすれば、永康街にも負けない人気スポットに
大変身を遂げているかもしれません。
台湾ならではの伝統の味を堪能したい方、
他ではなかなか出会えないこだわりの一品をお求めの方へ。
台北随一のレトロタウンを歩きながら、
穴場グルメを発掘してみてはいかがでしょうか。
※記事中の日本円表記は1元=3.6円で計算しています。(2019年4月現在)
▼魅惑の台湾グルメを眺めながら、旅への想いを盛り上げておきましょう!▼
「せっかくの台北旅行、普通のホテルじゃな物足りない!」という方におすすめしたい
迪化街のおしゃれなリノベゲストハウス「OrigInn Space」。
有形文化財にも指定されている建築様式を間近に観察しながら、
レトロモダンな空間でタイムスリップしたかのような宿泊体験ができる
貴重なスポットです。
最寄り駅は桃園機場線とも直結しており、
アクセスが非常に便利なのも旅行者にはうれしいポイント。
詳しくは【台北・迪化街のおしゃれな古民家リノベゲストハウス「OrigInn Space」。】
にまとめていますので、ぜひ合わせてご参考くださいね!
▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
→台北駅最寄りの人気夜市・寧夏夜市のおすすめ台湾グルメ4選。
→台湾グルメって結局どれを食べておけばいい?と悩んだ時のオススメ10選。
Kazukimaeさん、こんにちは。張と申します。(台湾人、レズビアン)
突然ですが、私はいま迪化街である「阿嬤家」という博物館でボランティアカイトやっていますが、もしよければ、うちの博物館に来てもらいませんか。うちの博物館は慰安婦をテーマとして発足しましたが、人権や性なと様々な問題を組み込めて、もちろんセクマイに対しでもすごくfriendlyですし、
もしよければ、一度だけうちの博物館に来て見ませんか。