ボーイフレンドと僕が5年間共に過ごしてくることができた理由ってなんだろう?友人の質問をきっかけに考えてみたことをまとめてみました。
こんにちは!台湾在住5年、台湾人ボーイフレンドとのお付き合いも同じ年数になるMae(@qianheshu)です。
先日、日本からやってきた友人と、数年ぶりに台北で会う機会がありました。
彼も同じく男性が恋愛対象ということで、当然恋バナに花が咲くわけですが、ふとこんな質問をされました。
「僕はまだ恋人と長く続いた経験がないのだけれど、長続きするにはコツがあるの?」
確かに、僕とボーイフレンドはすでに5年という時間を共にしてきていて、もし結婚という制度があったなら、すでに家族になっていてもおかしくない関係。
彼だけではなく、他でお会いした方からも時々、この質問を受けることがあるのですが、僕たち自身にとっては「気づけば5年になっていた」くらいの感覚で、特に「コツ」のようなものを意識したことはありません。
とは言え、5年も付き合っていると当然いろいろなことが起こるわけで、これまでにも危機がなかったわけではありません。
そんな出来事もありながら「どうしてここまで一緒にこられたのかなあ」と、ここ数日考えを巡らせていました。
結論から言うと、「付き合う」とひとことで言っても、カップルごとにそれぞれ繋がりのカタチがあるわけで、どんな場合にも当てはなるような「コツ」はないと思います。
しかし、僕とボーイフレンドの間での、ここまで続けて来られた理由みたいなものは、少しだけ見えたような気がしました。
参考になるかどうかは分かりませんが、僕たち2人の関係が長年にわたって続いている理由について考えてみたことをまとめてみたいと思います。
「ケンカするほど仲が良い」は一理ある。
僕たちカップルは、結構頻繁にケンカをする方だと思います。
ちょっとした一言や誤解がきっかけで、
1時間、2時間もの言い争いに発展することは、ザラにあります。
この記事を書いているちょうど数日前にも、
数ヶ月に1度あるかないかの大ゲンカをしたばかり。
「僕と彼、本当は合っていないんじゃないのかなあ…」なんて、
考えることがないわけではありません。
でも、僕はこれを、悪い影響のあるものばかりだとは捉えていません。
後から冷静になって考えてみるとむしろ、僕たちにとっては、
このケンカの時間が「お互いの本音を交換し合う」大切な役割
を果たしているようにすら思えます。
ケンカをしている最中は、怒りや、悲しみ、動揺、緊張と言った
心地よくない感情が、心の中を渦巻いています。
それを、ぶつける。
相手からまた、カウンターが返ってくる。
日々の鬱憤(?)も同時に込めて、ぶつける。
でも僕らの場合は、いくら頭に来ていても、片方が途中で部屋を飛び出していったり、
「もう知らない!」と投げ出したり、殴り合いになったり、
ということは今まで起こったことがありません。
言い争いを延々繰り返しているうちに、
少しずつお互いに落ち着きを取り戻していきます。
彼が怒っている、悲しんでいる、不安を感じている、
その根っこの深いところの理由が、言い争いの中ではっきり分かってくるからです。
そして、一旦ヒートアップしていた熱がおさまったら、
そこからは冷静な頭で真面目に討論。
「どうすれば、その問題を解決できるのか?」、
「また同じような状況になったら、どう対応してあげればいいのか?」
それなりの結論が出るまで、しっかり話し合います。
2人ともがしっかり納得できたら、ケンカは終了。
これも不思議なのですが、
終わるとケンカ前の険悪ムードからは打って変わって、すごく晴れやかな気分に。
何事もなかったかのように、仲良しモードに入ることが多いです 笑
おそらく、普段なら見えづらい相手の深いところを知り、
共有できる部分を増やすことができたのが理由かと。
ケンカできるうちは「相手に対してしっかり気持ちがある」証拠
と、僕は信じています。
とは言え、僕らみたいによくケンカをするカップルもいれば、
「これまで一度もケンカをしたことがない」という仲良しカップルもいるから、
本当に一概には言えないと思います。
が、「ケンカするほど仲が良い」に一理あるのは間違いないと、
彼との付き合いの中で身をもって体験しているところです。
何事も「隠さず、偽らず。」ありのままが一番ラク。
これはボーイフレンドにもよく言われますし、僕自身も自覚していることですが、
僕はかなりわがままな性格だと思います。
でも、僕は好きな人の前だからと言って、敢えてその性格を引っ込めたりはしません。
結果、そのせいでケンカ(←また?!)に発展することがあったとしても、
僕は彼の前で聞き分けの良いふりをすることはしません。
なぜなら、それも僕という人間の、れっきとした一面であるから。
そんな一面をも目の当たりにして、それをも理解して一緒にいてくれる人こそ、
長く関係を築いていけるパートナーだと、僕は信じているからです。
お互いにありのままをさらけ出して、
それぞれが一番ラクな状態で過ごせる関係こそ、
共に歩んで行く上で一番重視すべきことだと思います。
だからこそ、相手が自分を隠したり、偽ったりして、
無理をしてしまうことも望んでいません。
隠して、偽って、それでようやく繋がる関係なのであれば、
それは後々辛くなるのが目に見えていますから。
そして、これは性格のお話ばかりではありません。
不満や不安を感じていること、実はやりたいと思っていること、
あるいは、やりたいのにできていなくてずっとモヤモヤしていること。
そういうことも、隠したり、心に抱え込んだりせず、
何でも共有しておくことが大切だと思います。
時には、とても言いにくいこともあるかもしれませんが、
それでも敢えてオープンにすることで、2人にとっての新しい可能性や目標、
関係性の築き方が見えてくることもある。
それを僕は、彼との付き合いの中で学びました。
5年間という時間を経た今でも、
まだまだ全てが完全にできているわけではありませんが、
ここまで積み重ねてきたものがあるからこそ、
2人にとって理想的な状態へ、近づいていけているように感じています。
「かわいいが最強」説は真実。
正直に告白しますと、さすがに5年も一緒にいると、
出会った頃の熱烈な恋の炎みたいなものは、燃え尽きています 笑
ですが、相手への気持ちも一緒に燃え尽きているかというとそうではなく、
今も魅力を感じるポイントはちゃんとあるからこそ、
関係が続いているのは間違いありません。
出会ったばかりの頃は、
顔がかっこいい、筋肉質な体型にメロメロ、できる男の雰囲気に惹かれて…などなど、
当然あると思います。
そういう感情は、関係を築く上でのきっかけとして大切ですし、
僕自身も、ボーイフレンドがいる現在でも、
そういう魅力を感じてもらえるような人でありたいと願っています。
ただし、長く付き合っていると、出会った頃に感じていた魅力が色あせていくのも事実。
しかし、付き合えば付き合うほど、
それをも凌ぐ「ある感情」がやはり最強だと、思わずにはいられません。
それは、「かわいい」の感情。
この「かわいい」には、もちろんルックスも含まれますが、
それ以上に相手の何気ないしぐさとか、行動とか、
そういうところにキュンとする類のもののように思います。
例えば、僕がボーイフレンドにキュンとするのは、こんな時。
「やだぁぁ~」などの気の抜けた日本語で呟きながら、
ベッドにうつ伏せでスマホゲームに苦戦している後ろ姿。
料理に慣れていなくて、目玉焼き一つ作るのに遭難している様子。
本当に疲れ切った時にだけあらわれる、足が軟体動物かと見紛うような、
ふんにゃりとした歩き方。
生活の合間にふと垣間見える、本当にどうってことのない場面でキュンとくるのは、
5年経った今でも、いや、今の方が格段に多いような気がします。
ある有名ドラマでも「かわいいは最強なんです!!!」なんていうセリフがありましたが、
あれは120%真実。
「かわいい」の威力に取り憑かれてしまったら、なかなかそこから逃れることはできません 笑
燃えたぎる情熱でも勝てないほどの、史上最強の感情だと思います。
まとめ
今日は、「恋人と長続きするコツは?」と訊かれて
彼氏と5年付き合っている僕が考えた3つのことをまとめてみました。
最初にも触れたことですが、2人の関係性において、
どんなカップルにも適用できる「コツ」というものは、存在し得ないと思います。
ケンカするカップルもいるし、全くしないカップルもいる。
趣味が共通のカップルもいるし、まったく接点のないカップルもいる。
結婚という選択をするカップルもいるし、しないカップルもいる。
男女のカップルもいれば、男子同士、女子同士のカップルもいるし、
そこに留まらないの愛のカタチだってたくさんある。
1人として同じ人はいないわけですから、
関係の築き方や2人のルールだって、無限に存在して然るべきです。
ここまで書いておいてアレですが、だからきっと、何の参考にもならないと思います 笑
台北で暮らすある日台同性カップルは、いろいろありながらも、
こんな感じで交際6年へと向かっておりますよ、のご報告ということで。
おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
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コメント
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同性だから分かり合える部分的あると思います。男性を見て「可愛い」って感じるのはわかる気がします。私もそう感じることがよく有ります。でも好意があることが前提ですが!