台北・九份の山の上に日本出現!? お座敷からダイナミックな海の風景が一望できる、開放感満点のゲストハウスに出会いました。
こんにちは!最近台北近郊への小旅行にハマっております、台北在住Mae(@qianheshu)です。
春節連休前にも一度、1人で九份へお泊まりに来ていたのですが、先日再び、今度はボーイフレンドと2人で1泊しに行きました。
今回滞在したのは、「九份小町」という純和風ゲストハウス。
九份の中心部から、さらに坂道を上った先にあるのですが、その労力をも補って余りある「あるポイント」に惹かれて選ばせていただきました。
実際に宿泊してみての結論としては、予約サイトの情報から抱いていた印象を良い意味で裏切られる、想像をはるかに超えた満足度。
観光はもうほっぽり出して(?)、ゆっくりとお部屋で過ごすのがぴったりなイチオシの1軒です。
一体、どんなところに心をグッと掴まれてしまったのか。
今日は、九份の路地裏にあるお宿「九份小町」より、滞在してみての感想や、おすすめのポイントについてご紹介したいと思います。
九份の路地裏に現る日本。和服着付け体験もできるゲストハウス「九份小町」。
ゲストハウス
「九份小町」があるのは、
九份のメインストリート・
九份老街を抜けて、
さらに坂道を上ったところにある
閑静なエリア。
まさに路地裏と呼ぶに相応しい、
かなり奥まったところにあるため、
僕たちも最初に向かう時は、
迷いに迷ってしまいました 笑
門構えも、
とてもひっそりとしていて、
「ホントにここ???」
と、戸惑ってしまう、
おしとやかさ。
「九份小町」の
看板があるところからすると、
こちらで間違いなさそうです。
チェックインは、
看板のかかっている建物の
向かい側にあるフロントで。
畳敷きに掘りごたつ、
障子の襖まである出で立ちは、
先ほどまで歩いてきた
台湾の老街にいることが
嘘かと思われるほど、
完璧な日本式です。
予約した際の名前と、
予約サイト利用の場合は
予約番号を尋ねられますので、
手元に準備をしておきましょう。
ちなみに、フロントでは、
和服の着付け体験も可能。
和服姿で九份を巡れば、
記念撮影にもいっそう
力が入りそうですね。
こちらのお宿、
敷地がかなり広く、
今回宿泊するお部屋は、
別の建物にあるとのこと。
複雑に絡み合い、
あちこちへと伸びる
小道をくぐり抜けて行くのもまた、
九份滞在ならではの新鮮さです。
お部屋への道も
なかなかに入り組んでいるので、
案内の際に道筋を
しっかり覚えておきましょう。
敷地内で再び迷ってしまった、
方向オンチな経験者は語ります 笑
台湾北海岸のパノラマを一望!開放感満点のお座敷で過ごせる「海景套房」。
今回、滞在させていただくのは
「海景套房」のお部屋。
実は、もともと予約していたのは
別のお部屋だったのですが、
急遽キャンセルが出たということで、
案内していただけることに。
そして、そのお部屋がまた、
あまりに素晴らし過ぎて一目惚れ!
速攻でアップグレードをお願いして、
滞在できることになった、
という経緯があります。
とても人気のお部屋らしいので、
本当に運が良かったです。
ガラガラと引き戸を開けた先は、
これまた、
日本の家そのものな玄関。
冷蔵庫は、
隣のお部屋のお客さんと
共同で使えるようになっています。
お部屋へ1歩足を踏み入れると、
目に飛び込んでくるのは、
正面にブワーッと広がる
超贅沢なパノラマ。
何物にも遮られない
台湾北海岸の海が、
くっきりはっきり。
まるで、
展望台に立っているかのような、
このダイナミックすぎる開放感に、
すっかり一目惚れしたのでした。
フロントと同じく、
お部屋内は畳敷きの純和風。
いや、和風というよりもむしろ、
「日本の旅館そのもの」
と言うのが、相応しいでしょうか。
お部屋だけ見れば、
絶対にここが台湾とは
分からないほど、
本物の和の空間が広がります。
そしてなんと、
台湾では非常に貴重な
暖房機能付きエアコンも完備!
ちょうど、
冷え込んだタイミングでの
宿泊だったので、
非常にありがたかったです。
窓辺のテーブルには、
緑茶の茶葉やミネラルウォーターも
準備されています。
電気ポットで沸かしたお湯で、
熱々のお茶を入れたら、
お茶の香りを楽しみながら、
窓の外に広がる景色を
ただただ眺めて過ごす。
あまりに贅沢な時間すぎて、
もう観光なんてどうでもよくなる
レベルでした 笑
「海景套房」にお泊まりするなら、
お部屋でまったり過ごす時間を、
たっぷり確保しておくのは
必須ですね。
そして、こちらはバスルーム。
トイレとお風呂は、
ガラスの仕切りで分けられた
セパレートタイプになっています。
石鹸、シャンプー、
ボディソープ、歯ブラシと、
基本的なアメニティも
揃っていました。
バスタブは、
足がゆったり伸ばせるとまでは
いかないものの、
全身無理なく浸かることのできる
充分な大きさです。
それにしても、
なぜ九份の山の上に、
これほどまでに完璧な日本が
存在するのか。
お話を伺ってみたところ、
オーナーさんはなんと、
日本人の方ということでした。
なるほど、
道理で設備から内装まで、
これほどまでに
しっくりとくるわけだ。
九份ならではの魅力に
ダイレクトに触れながら、
心から安らげる、
素晴らしいお部屋だったように
思います。
日本の旅館に
まだ泊まったことのない、
僕のボーイフレンドも大喜びでした。
目の前に広がる大パノラマを眺めながら、和定食の朝ごはんを堪能。
「九份小町」での宿泊には、
朝ごはんも
セットになっています。
朝ごはんの時間
(8:00 or 9:00をチェックイン時に指定)
になったら、
入口に赤いのれんが掛かった建物へ
向かいましょう。
ダイニングスペースも、
大きな窓から
台湾北海岸の風景が一望できる、
開放感あふれる空間。
窓辺のカウンターに座って、
海を眺めながらゆっくりと、
ごはんを堪能させていただきます。
「九份小町」の朝ごはんは、
和定食。
お魚の干物を主菜に、
ひじきの煮物とたまご焼き、
冷ややっこの副菜、
ごはん、お味噌汁、お漬物。
旨味と塩気がギュッと濃縮された
お魚の風味が、
台湾暮らしの身にはすごく沁みる…
どのお料理も
日本本場の味そのもので、
一口一口、大切に噛み締めながら
いただきました。
まさか、九份の路地裏で
こんな本格的な和定食まで
いただけるとは思っていなかったので、
ここでもまたサプライズ。
ダイニングスペースの雰囲気、
ごはんのお味とも、
大大大満足です。
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「九份小町」周辺の見どころ。
豎崎路
赤提灯に照らされた
長い階段が伸びる「豎崎路」へは、
お宿から歩いて3分ほど。
豎崎路へ入ってすぐのところにある
「阿柑姨芋圓」は、
九份の人気スイーツ・
芋圓の名店ですので、
滞在中にぜひ
立ち寄ってみてください。
豎崎路と言えば、
九份一有名なフォトスポット。
観光客の少なくなる
20:00以降の時間に足を運べば、
よりノスタルジックな空気に満ちた、
九份本来の魅力を
堪能することができます。
豎崎路周辺のお茶屋さんは、
夜遅くまで営業している
ところもあるので、
静けさを取り戻した
九份の街並みを眺めながら、
時間を気にせずゆったりと、
夜のお茶を楽しむことも可能ですよ。
基山街
「基山街」は、
九份老街のメイン通り。
豎崎路の階段と交わるように、
左右に伸びる小道の沿道には、
多くのグルメ店やおみやげ物屋さんが
並びます。
正午を過ぎると、
続々とやって来るツアー客も加わって、
前に進むのもやっとなほどの
賑わいとなりますので、
落ち着いて巡るなら
午前中がおすすめです。
滞在中、食事やお買い物で
一番お世話になる通りかと
思いますが、
20:00を過ぎると、
ほとんどのお店が店じまいをするので、
たっぷり楽しむならお早めに。
「九份小町」へのアクセス。
では、「九份小町」への
行き方をまとめたいと思います。
今回は、僕が利用した
「九份老街」バス停からの
向かい方をご紹介したいと
思います。
バス停からお宿までは、
朝のまだ空いている時間帯で、
徒歩10分ほど。
混み合っている時間帯だと、
人波をかき分けながらに
なりますので、
多めに時間を見ておいた方が
良さそうです。
まずバス停を降りたら、
九份老街の入口方向へ。
「九份老街」と、
矢印が出ている方へ
進んでいきましょう。
老街のメイン通り
「基山街」へ入ったら、
そのまましばらく
道なりに進んでいきます。
「九份郵局」が見えてきたら、
そろそろ左折ポイントです。
「豎崎路」との
交差点に差し掛かったら、
左手側に伸びる階段を
上って行きます。
上がりきったところに、
「九份國小」という小学校が
見えてくるので、
ここを左折。
上へと続く坂道が続いているので、
上って行きます。
くねくねカーブの坂道が
続きますが、
そのまま道なりに、
がんばって歩いていきましょう。
しばらくすると、
「九份小町」と書かれた
道しるべが見えてきますので、
矢印の方向へ歩いて行きます。
2つ目の道しるべが見えてきたら、
坂道上りはここまで。
上の写真で、
車の停まっている細い路地へと
入っていきましょう。
目の前に現れる
10段ほどの階段を上って…
矢印の出ている方向へ、
さらに入り組んだ細道へと
入っていきます。
左手に緑の生い茂る小道を
通り過ぎたら…
「九份小町」の看板が出ている
玄関に到着です!
この建物の正面が
フロントですので、
チェックイン手続きに進みましょう。
ちなみに、
宿泊後に気づいたのですが、
滞在の前日に
お宿からのメッセージを
いただいていました。
(すみません…)
内容を見てみると、
キャリーバッグなど大きな荷物を
持っている場合は、
九份老街の次の「隔頂」バス停まで
お迎えにも来てもらえる、
とのこと。
荷物が少なく歩きで向かう場合も、
豎崎路の階段を上りきったところにある
「九份國小」まで行けば、
お宿まで案内していただけるようです。
自力でたどり着けるかどうか
不安な場合は、
あらかじめ連絡をしておいた上で、
送迎サービスもぜひ利用してみてください。
まとめ
今日は、
九份の路地裏にある
日本式ゲストハウス
「九份小町」
を、ご紹介しました。
ポイントをまとめておくと、
良かった点
・しっくりとくる日本式のお座敷
・お部屋から望むダイナミックな台湾北海岸の景色
・台湾では貴重な暖房&バスタブつき
・クオリティ◎な和定食の朝ごはん
・九份老街(豎崎路)まで徒歩3分
・和服着付け体験、送迎などのサービスも充実
留意すべき点
・場所が分かりにくい
・アクセスに坂道が多い
アクセス紹介の部分で
ご覧いただいた通り、
混み合う老街を抜けて行くのと、
老街を抜けた後の坂道が
かなり急なので、
お宿にたどり着くまでは
意外と体力を使います。
ですが、
このロケーションあってこその、
あのお部屋からの絶景。
お迎えサービスもうまく活用して、
アクセスの問題は
なんとかクリアしましょう。
ただ、アクセス以外に関しては、
文句なしに大満足!
お部屋から望める
ダイナミックなパノラマに、
ハイクオリティな和定食朝ごはん。
ボーイフレンドと2人で、
とても良い思い出づくりが
できました。
しばし、台北の騒がしさから離れて
ゆっくりしたいときなど、
「また泊まりに来ようね!」
と、話していたくらい、
イチオシの滞在先です。
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九份小町
住所:新北市瑞芳區永慶里崙頂路70號
電話:+886-988-863-443
Facebook:https://www.facebook.com/kyufunkomachi/
Web:http://www.komachi-tw.com/
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