台湾で株式投資に挑戦して3年。台湾株の銘柄を選ぶ際に、僕が基準にしていることをまとめてみました。
こんにちは!台湾で会社員として働いております、台北在住Mae(@qianheshu)です。
先日【台湾で株式投資を始めて3年。これまでの運用状況について振り返ってみました。】の記事にて、台湾での株式投資運用の現状についてシェアさせていただきました。
その後、ある方から、記事のコメント欄にいただいたのが「株の銘柄を選ぶ基準が知りたい!」とのご要望。
正直、銘柄の選び方に関しては、僕よりももっと詳しくて、その道のプロの方がたくさん情報をシェアしてくださっているので、そちらをご参考いただいた方がいいのではと思います 笑
ですが、せっかくご要望をいただいたので、今回は、僕が台湾で株式銘柄を選ぶ際に基準としていることをシェアしてみたいと思います。
ただし、株式投資へ求めるものによって全く基準は変わってきますし、銘柄の選び方をおすすめする意図も全くありませんので、あくまで一人の例として捉えていただけますと幸いです。
1. その銘柄は、長期的に買い続けられそうか。
僕にとっての株式投資は、
頻繁に売り買いを繰り返すのではなく、
定期的に購入しながら、
長期で運用していきたい、
という考えで行っています。
貯金ならぬ「貯株」、
といった感じでしょうか。
このように、
株を貯めてしていくことを、
台湾では「存股」と言います。
僕はずっと存股をしていきたいので、
銘柄を選ぶ際には、
長期的に生き残っていけそうな
銘柄かどうか、
つまり、その銘柄の財務状況を、
まず必ずチェックします。
成長性があるか、
継続的に利益を出してくれそうか、
安定していそうか
(=数年内に倒産しそうな兆しなどないか)、
などですね。
僕は、財務関係の専門家では
全くないので、
とてもじゃないですが、
細かいところまで見ることはできません。
ですが、自分のできる範囲で
状況を把握したいと思い、
企業の決算書の見方に関する本を
1冊読んでから、
銘柄選びを始めました。
2. 株価は20元以内が目安。
僕は、台湾で
会社員として働いています。
株式投資にあてる資金は、
月々にいただくお給料から、
生活費などを差し引いた分から
確保するので、
潤沢に資金があるわけでは
ありません。
株式購入のタイミングは、
株価の状況を見ながら決めますが、
定期預金のように
ひと月に1回購入する想定で、
資金を確保しています。
僕の場合、株式投資に回せるお金は、
ひと月に15,000元(=約56,000円)、
最大で20,000元(=約74,000円)
くらいが限度。
ですので、
この範囲内で買える銘柄から
選択しています。
基本的には、
台湾での株式取引は
1張(=1,000股=1,000株)が
最低単位。
つまり、
20,000元以内で買える銘柄は、
1股(株)=20元(約74円)以内
となります。
実際に調べてみると、
10,000元(=約37,000円)ほどで
購入できる銘柄もあるくらいなので、
20,000元あれば、選択肢の幅も
まずまず確保できているように
感じています。
ちなみに、2020年の10月から
「零股(=1張未満)」での株式取引も、
より簡単にできるようになったそう。
資金面でのハードルが
さらに下がったので、
株価が高くてこれまで諦めていた銘柄も、
これを機にもう一度見直してみようかなと、
考えているところです。
関連動画→【只要懂零股 零股會幫你!盤中交易用一組數字14040解鎖手續費難題 | 夯翻鼠FQ62 股票投資】
3. 1日の取引規模が500張以上。
株にも、人気銘柄と、
そうでない銘柄があります。
もちろん、
人気があるに越したことはなく、
取引規模が大きくて盛んな分、
買うのも売るのも容易になります。
逆に、1日に数十張など、
取引があまりにも少ない銘柄だと、
手放したくなった時に
売れないリスクも出てくるので、
銘柄選びの際には
取引規模もチェックするように
しています。
他の要素が良さそうでも、
取引規模が小さすぎる場合は、
買うのをやめておくこともあります。
僕は今のところ、
まずは各銘柄とも
10張ほど保有するのが目標。
ですので、1日の取引量が
理想は1,000張以上、
少なくとも500張くらいあれば、
手放したくなった時でも
何とかなりそうかな、
と考えています。
4. 5%以上の配当利回りが見込める。
僕は、株価の上昇よりも
(もちろん上がるとうれしいですが 笑)、
「股利(配当)」を重視しています。
目安は、配当利回りが5%以上。
5%に設定したのは、
将来のインフレ率を考慮して。
…など、
そこまで綿密に考えてのことではなく(笑)、
単純に株式投資へのモチベーションを
保ちたいからです。
銀行の普通口座に保管しておくよりも、
定期預金や外貨預金で置いておくよりも
メリットがあると、
自分で納得できるのが「5%以上」かな、
と感じています。
また、銘柄選びから始まり、
購入のタイミング見定め、
購入後の銘柄の動きや
財務状況のチェックなど、
預金よりは明らかに
時間や手間、リスクもかかっています。
なので、配当利回りが
それくらいはないと割りに合わない、
という気持ちも少しあります。
ただ、台湾では外国人の場合、
配当金に税金が21%かかるため、
税金を引いた上で
配当利回り5%を維持するとなると、
実質はなかなか難しいですね…
5.「100%現金配当」または「現金配当比率が高め」。
株の配当には、
「現金股利(現金配当)」と
「股票股利(株式配当)」の
2種類があります。
銘柄によって、
配当の仕方は様々ですが、
「100%現金配当」か、
現金配当70%+株式配当30%など
「両方ともアリ」の、
いずれかのパターンが多い気がします。
僕が持っている銘柄にも、
このどちらのパターンもありますが、
僕は基本的に「現金配当」が好きです。
現金配当の方が、
配当として得た資金をどこに回すか、
自分で自由に決められるからです。
ですので、
「100%現金配当」か
「現金配当比率が高め」の銘柄を
選ぶようにしています。
配当方法に関してはおそらく、
人によってかなり好みが
分かれるところではないかと。
先ほどの税金のことも踏まえると、
「もしかして、
股票股利でもらった方が有利なのか?」
と、思うところもあり、
最近少し考え中です 笑
6. 銘柄の業種を分散させる。
リスクを分散する意味でも、
銘柄は複数選んで
資金を分散して保有しておくのが良い、
とよく言われます。
実は僕も、
1銘柄に比率を置きすぎて
失敗した経験がありまして(涙)、
それ以降、
この点をかなり意識して
運用するようになりました。
そして、分散という意味では、
例えば、同じIT業で3銘柄
持っているよりも、
IT業で1銘柄、金融業で1銘柄、
食品業で1銘柄といった具合で、
業種も分けておいた方が
さらに良さそうと考え、
銘柄選びの際には意識しています。
これを始めたのは
ここ1年ほどですが、
株価の動きや
配当状況を観察していると、
今のところ、分散の効果は
出ているように感じています。
実際、分散させることで、
気持ちの面でも安心感が増しました。
まとめ
今日は、
台湾で株式投資に挑戦中の僕が、
銘柄選びで大切にしている
6つのことについて、
シェアしてみました。
正直なところ、
すでに様々なところで言われていることと、
ほぼ変わりはないのではないかと
思います。
僕も、株式投資の経験が深い方々の
ブログや書籍に目を通しながら、
自分なりの基準を決めてきましたし、
現在もトライ&エラーを繰り返しながら、
調整を加えている最中です。
ちなみに、
これだけははっきり言えることですが、
まずは少額で、
(↑重要!一気に全資金投入したら絶対にダメです!)
実際に1銘柄を買ってみるといいかと。
自分の資金を投入して取引を体験し、
株を保有してみると、
いろいろなことが見えてきたり、
気になってきたりするものです。
もし仮に、「失敗したな…」と
感じる結果になっても、
最小限の痛手で
教訓を学ぶことができるかと思います。
(僕もそうでしたから。)
※記事中の日本円表記は1元=3.7円で計算しています。(2021年1月11日現在)
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