海外に住んでいる日本人が恋しい味覚ってどんなもの?僕の場合はこのメニューが欠かせません!
こんにちは!台湾在住歴5年、現在日本に一時帰国中のMae(@qianheshu)です。
みなさんすでにどこかで見聞きされたことがあるかと思いますが、僕が暮らしている台湾という国は、世界指折りのグルメ天国。
あちこちに「小吃店」と呼ばれるローカルグルメ店が軒を連ね、夜市には屋台がズラリと並び毎日がお祭り騒ぎ。
おいしいものに貪欲な台湾の人達が作り出した街には、昼夜を問わずかぐわしい匂いが立ち込めています。
食べ歩き好きにはたまらない、この上なく恵まれた環境ではあるのですが、やはり日本で生まれ育ったからには日本の食べものが時に恋しくなるのも事実。
一時帰国すると、心の奥深くで眠っていた要求がブワっと表に湧き上がってきて、自分でも思いがけないものに惹かれることが最近になって分かってきました。
台湾に住んでいる僕は、日本に帰ってくると一体どんなものが食べたくなるのか?
今日は、僕が無性に気になって仕方なくなる、日本グルメの数々をシェアしてみたいと思います。
※以下、個人差が大きいかと思いますので、あくまで海外在住日本人の一人の例としてご覧ください。
ヘルシーさとお得感が魅力的な日本の「定食」
台湾は、自炊をする必要をほとんど感じないほど、食文化が発達した国。
外食のバリエーションはとても豊富で、
おいしいものもたくさん、ひとりごはんもごくごく当たり前。
ですが、セットメニューはあまり一般的ではなく、その上一品一品のボリュームが大きいので、
一食で色々な味覚を楽しもうとすると、案外難しいのが惜しいところではあります。
それゆえなのか、一汁三菜をベースにした日本の合理的な「定食」システムに、
ものすごく惹かれるように。
1セットで様々な味が堪能できる上、まんべんなく栄養が取れるのも素晴らしいと思います。
近年では、台湾にも日本から進出してきた定食屋さんが多く登場してはいるのですが、
残念ながら日本ほどの手軽さはなく、
その価格設定(日本の値段とほぼ同じか高め)は立派なごちそうレベル。
せっかくお店があっても、現地水準のお給料で生活している僕にとっては、
なかなか足を運べる場所ではないのが本音です。
そういう事情も加わって、日本に一時帰国で戻ってくると、定食のお得感には改めて感心しきり。
外食する際にはついつい、定食メニューばかりのぞいてしまいます。
料理のクオリティとコスパの良さに感動する「カフェめし」
定食と同じく、「カフェめし」も日本ではお得感を感じるものの一つ。
※上の写真は台南のカフェで撮ったものです。
特に、ランチメニューはお店ごとに得意分野を生かしたこだわりの料理が楽しめ、
仕上がりのクオリティから考えても、かなりコスパが良いように思います。
台湾で「カフェめし」というと、仕事の合間に軽くお昼ごはんに立ち寄るというよりは、
休日に朝昼かねてのブランチとして、プチリッチに時間をかけて食べるイメージ。
ブランチ1皿で1日分の食費(またはそれ以上)に匹敵することもあるので、
少々気合を入れていただくものであります。
そして、それだけのお金を払う以上、食べ終わったらサラッと立ち去る人も稀。
パソコンや本を持ち込んで、半日ほどかけてめいっぱい利用するのが、台湾式カフェの楽しみ方です。
(回転を良くするため、制限時間を設けているところもあります。)
台湾ではなかなかありつけない日本麺の代表格「そば」
日本を代表する麺メニューの中でも、「そば」は台湾ではかなり貴重な存在。
日本グルメのお店がどんどん進出してきている中にあって、
なぜかそば屋さんの比率だけは、今でもかなり低いように感じます。
たとえあったとしても、とても高級なお店であることが多く、
日常的に食べるのであればコンビニに並んでいるものを食べるくらいが現実的。
なので、僕の心の中でも、
知らず知らずのうちに「そば」の希少価値が急上昇していました。
香川生まれ香川育ちなので、むしろ讃岐名物・うどんを食べて大きくなってきたはずなのですが、
日本に帰ってくるとなぜか「そば」の方が気になって仕方ない。
今回の一時帰国ではまだありつけていないので、時間を見つけて食べに行こうと思います。
素材のおいしさを生かした繊細な仕上がりを楽しめる「天ぷら」
「雞排(フライドチキン)」「排骨(ポークフライ)」
「鹹酥雞(鶏のからあげ+さっと油であげた野菜)」などに代表されるように、
「揚げ」の調理法がとてもポピュラーな台湾。
台湾の揚げものは、「脆皮」という言葉に象徴されるパリサクな食感や、
スパイシーな香辛料での味つけに重点を置いているのが特徴かと思います。
現地に住んでいると、当然揚げものを口にする機会も多いのですが、
日本に帰ってきてもやっぱり食べたくなるのが「天ぷら」。
衣を薄くまぶして、素材への火の通り具合も計算しながら揚がったあつあつを、
おつゆや塩と一緒にぱくっ。
あくまで主役を食材そのものに据えている、その感覚が日本ならではだなあと、
趣を感じる瞬間です。
最近では、台湾にも天ぷら専門店や天丼の人気店など登場していますが、
例によってこちらも軒並み強気な値段設定。
日本であれば、お財布に優しいお店もたくさんあるので、
そういう意味でも魅力的に映る食べものの一つですね。
純和風で渋ければ渋いほど惹かれる「和スイーツ」
僕が自分でも一番不思議に思っているのが、
「和スイーツ」にとてつもない引力を感じるようになったこと。
しかも、抹茶を加えたロールケーキとか、桜を使ったキュートなパフェとか、
そういうモダンな類ではなく、「あんみつ」や「宇治金時」と言った、
昔ながらの超伝統的なものがツボ。
「甘味」という言葉がしっくりくる、おじいちゃんおばあちゃんがこよなく愛するような、
渋めのスイーツのお店を見かけると、ついつい食い入るようにメニューを見てしまいます。
日本に住んでいた頃は、甘いものに目がないタイプでは全くなかったのに、なぜこんなことに?
おそらくですが、台湾でおいしいスイーツの数々に囲まれている間に、
すっかり食後にデザートを食べる罪悪感(?)から解放されたため、かもしれません。
あるいは、もともとスイーツ好きの素質があって、
それが台湾に来たことによって開眼されたのかも。
だって、せっかくマンゴーかき氷や豆花へ気軽にアプローチできるのに、
試さないなんてもったいないじゃないですか 笑
台湾では台湾の甘味を、日本では日本の甘味を。
それぞれの国の特色あるスイーツを、本場で堪能してみたくなったのが大きな理由ではないか、
と結論づけています。
逆に、意外と恋い焦がれない日本の食べものは?
先ほどチラリと触れましたが、僕は生まれも育ちもうどん国・香川県。
「帰国した暁には、さぞやうどんが恋しかろう!」と思われる方もおられるかもしれませんが、
これが意外にも最優先というわけではないのです。
というのも、最近はうどんブームかと思えるくらい、台湾にも讃岐うどんを謳うお店が急増。
しかも、台湾の物価水準から考えても、値段が比較的リーズナブルなため、
食べようと思えば日常的に食べられてしまう環境が整ってきました。
もちろん本場の味には敵わないものの、
現地でも良い線いっているうどんを頻繁に食べるようになったため、
郷愁の情が軽減されているようです。
お刺身系も、案外恋しさを感じない日本食。
実は、台湾にもお刺身を食べる文化はかなり浸透していて、
海鮮丼やお造りなどを売りにしているお店は多数。
ローカル系の回転寿司店なども街中にあり、
物価感覚的にも日本とそれほど変わらない印象です。
決して安いとは言えませんが、日本でもお刺身系の料理は安いものではありませんから
「帰国したら絶対食べなきゃ!」というほどではありません。
あとは、「ラーメン」や「カレー」など。
台湾には(ラーメン的なものも含めて)ハイレベルな仕上がりの麺料理がたくさんありますし、
日本風のおいしいカレーを比較的リーズナブルに提供するお店も増えてきているので、
必ずしも日本で食べる必要はないのかなあと、優先順位は低めです。
ただ、ラーメンはやはり日本で食べると割安感もあるし選択肢が豊富ですから、
絶対食べたいメニューに入れる方は少なくないかと想像します。
まとめ
今日は、台湾在住の僕が一時帰国すると無性に食べたくなる日本グルメ5種を、
みなさんとシェアしてみました。
ここに挙げたものは必ずしも、僕がもともと好んで食べていたわけではないというのが、
自分でもすごく不思議。
「定食」や「和スイーツ」にとてつもない魅力を感じることになろうとは、
全く想像もしていませんでした 笑
が、改めて並べてみるとやはり「ザ・ニッポン」という雰囲気のものが多くて、
これがやはり日本ならではの食文化なのかもなあ、と思ったりもします。
無性に食べたくなるのも、長い日本生活の中で知らず知らずのうちに培われていた好みゆえ、
なのかもしれません。
同じく海外にお住まいのみなさんは、日本に帰ってくるとどんなものが食べたくなるでしょうか?
P.S. 書き終わってから思いつきましたが、
「納豆ごはん」も日本でゼッタイ食べたくなるものの1つでした 笑
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