毎食後の猛烈な腹痛の原因が、まさか「コレ」だったとは。原因が発覚するまでの経緯や、食生活の変化、現在の悩みについて書かせていただきます。
こんにちは!台湾グルメの食べ歩きが大好きな、台北在住のMae(@qianheshu)です。
いつもこのブログを読んでくださっている方は、もしかすると、うっすら感じておられたかもしれません。
「なんだか最近、食べものの話題が少なくなった?」ということを。
タイトルにも書いたので、もうバレバレだと思いますが、実はカラダに変化がありまして、「ある食材」が食べられなくなったのです。
この話は、ブログに書くかどうかずっと迷っていたのですが、もしかすると、原因に気づかず僕と同じように漠然と不調を感じ続けている方もおられるかもしれないので、やっぱり書いてみることに。
どうやって原因に気づいたのか、そして食生活はどのように変化したのかなどについて、僕が経てきた過程を記録しておきたいと思います。
※以下のお話は、あくまで個人の体感をもとにした経験談です。人それぞれ体質や原因は異なりますので、診断にはお医者さんの判断を仰いでください。
毎食後、おなかに訪れる嵐。きっかけとなったカラダの異変。

少し踏み込んだ話になるので、
お食事中の方は
終えた後にご覧いただくことを、
最初におすすめしておきます。
「これはおかしいな…」
と、感じ始めたのは、
去年の夏ごろでした。
食い意地自体は
相変わらず張っていたのですが、
食事を終えてしばらく経った後、
突然の腹痛が襲ってくる事態が
頻発するように。
一番ひどかった時期は、
毎食後ほぼ必ず腹痛に襲われる
といった状態で、
これはさすがに、
単なる「胃腸が弱い」だけでは
説明がつかない
と、感じ始めました。

この腹痛が非常に厄介で、
ほとんど前触れもなく、
やってくるのは、いつも突然。
しかも、かなり猛烈で、
「今すぐトイレに駆け込まないと
100%やらかす!」という、
とてつもなく緊急度の高い
レベルのものでした。
それが、
食事をするたびにやってくるので、
トイレが近くにない環境へ行くのが
怖くなるほど。
「おなかは大丈夫だろうか…」
と、ほぼ1日中
不安を抱えながら過ごしていたので、
メンタル的にも健やかでない日々が
続いていました。
ただ、不思議なのは、
トイレに駆け込んだ後は、
まるで先程までの
猛烈な痛みが嘘だったかのように、
しんと静まりかえって
平穏に戻ること。
とは言え、さすがにこのまま
放って置くわけにはいかないと思い、
お医者さんと相談することに
しました。
台湾の漢方医「中醫」に通って気づいた、意外な発見。

お医者さんに行って、
対症療法的な薬を
処方されてはいたのですが、
それでも薬を飲み終えると、
やはり同じ状態に
逆戻りしてばかりだったので、
少し視点を変えてみることに。
台湾では「中醫」という
漢方医の存在がとてもポピュラーで、
このような慢性的な症状などには、
すごく効果が期待できるという
イメージを持っていました。
そこで、友達が通っていた
中醫を教えてもらい、
行ってみることに。
何かまだ明らかになっていない
違った原因が
見つかるかもしれないと、
微かな希望を感じながら
診療所のドアをくぐりました。

「1日の炭水化物を、
握りこぶし1個分にしましょうか。」
漢方医で診断を受けて、
一番最初に言われた言葉です。
「なぜ、炭水化物?
ダイエットでもないのに?」
というのが、
その時思った率直な感想。
とは言え、
お医者さんがそう言うのなら
仕方ない。
ここからしばらく、
炭水化物を控える生活を
送ることになります。
これまで主食としていたのものが、
ほとんど食べられない。
始めた当初はやっぱり、
すぐにおなかが空いてしまって、
なかなかに辛かったのですが、
肉や魚、野菜などの
制限はなかったので、
それらをこまめに、
あるいは多めに食べるように
していると、
2週間ほど経った頃には、
それほど苦痛を感じることもなく、
続けられるようになりました。

そして、おもしろいことに、
炭水化物を控える食事に
切り替えた瞬間、
これまで毎食後に訪れていた
嵐のような腹痛が、
ピタリと止むことに。
漢方薬も飲んでいたので、
食生活のおかげなのか、
はたまた薬のおかげなのか、
この時点では
まだ分かりませんでしたが、
久しぶりに訪れた平穏な日々が、
すごくありがたかったです。

炭水化物が腹痛の原因?浮かび上がってきた「小麦」という食材。

炭水化物を控える生活を
数ヶ月続けてみて、
おなかの調子も落ち着いてきた頃。
「もう一度、
以前の食生活に戻してみたら
どうなるだろう?」と思い、
また少しずつ炭水化物を
食べ始めてみることにしました。
すると、やっぱり
あの猛烈な腹痛が戻ってくる。
つまり、どうやら原因は
「炭水化物として
食べているものの中にありそうだ」
と、ようやく思い当たったのです。
炭水化物は、
どちらかというと
消化に良いものという
イメージがあったので、
これは、かなり意外な発見。
もし、それを知らずに
主食として毎日食べていたら、
毎食後に腹痛が襲ってくるのも
不思議ではないな
と、すごく腑に落ちました。

ただ、炭水化物と
一言で言っても、
たくさんの食材があります。
その中でも、
一体何を食べた時に、
あの腹痛が襲ってくるのか。
原因を見定めようと、
食事内容を注意深く観察しながら、
生活を送るようになりました。
すると、気づいたことが1つ。
それは、麺類やパン、饅頭など
「小麦でできている食材を
食べた時に調子が悪くなりがち」
ということでした。
これは一度、
詳しい検査をしてみる
必要があるかも。
今度は、内科を受診して、
食品のアレルギー検査を
してみることにしました。

この時に行ったアレルギー検査は、
原因となる食材を
断定できる類のものではなく、
あくまで「傾向としてあり得る」
という指針となるもの。
その検査の結果、
確かに小麦にも
アレルギーの傾向が出ていました。
普段の食生活の中から
浮かび上がってきた食材に、
検査でも反応が見られた。
断定はできないにしても、
小麦を食べて問題が出るのであれば、
「一旦小麦を避ける食生活を
続けてみるのがいいでしょう。」
という結論になりました。
小麦を食べられなくなって初めて分かった「グルテンフリー」のありがたさ。

小麦を避ける。
たった1つの食材を
避けるだけなので、
そんなに難しくなさそうに
思えますが、
小麦を使っているものは、
驚くほどにたくさんあります。
それを実感するのが、
スーパーで買い物をする時。
パスタやうどん、
カップ麺などの麺類、
パンのコーナーに並んでいる
食パンやフランスパン、
調理パン、菓子パン。
ビスケットやウエハース、
ケーキなど洋菓子のほとんども
小麦粉から作られていますし、
シリアルやグラノーラにも小麦が。
あるいは、
台湾の夜市へ足を運んでみても、
蔥抓餅や雞蛋糕、水煎包、胡椒餅など、
粉ものグルメは思っていた以上に多い。
食べられるグルメの選択肢が
一気に縮まってしまったことに、
愕然としました。

それらに変わって、
新しく毎日の生活に
入ってきたのが
「グルテンフリー」という概念。
グルテンフリーって、
単なる健康志向のために
食べるのではなく、
僕のような体質の人のために
作られているんだなということ、
そして、そのありがたみが、
今なら身に染みてよく分かります。
中国語では「無麩質」と言いますが、
今ではパッケージに
この言葉が書かれていると、
すぐに飛びついてしまうように
なりました。

そういう理由もあって、
現在は食材をコントロールしやすい
自炊で食事を摂る日が
一気に増えることに。
主食には
ほぼお米を食べるようにして、
時々グルテンフリーのパスタや
春雨などを織り交ぜながら、
変化をつける。
お菓子を食べるなら、
せんべいやお団子などにする。
おかげで、
食後の腹痛に悩まされることが
少なくなったのはうれしい反面、
以前のように、
自由に食べ歩きを
楽しめなくなったのが、
悔しいような寂しいような、
そんな気持ちです。
小麦を食べられないカラダと、これからどう付き合っていく?

ただ僕の場合、
カラダの調子を観察していると、
小麦を完全にシャットアウト
しなければダメ、
というわけでもないようで。
おそらく、
許容量みたいなものがあって、
少し食べるだけなら
問題が出ないことも多いです。
小麦を主食として
がっつり食べるのはダメでも、
例えば、
小さめのクッキーを1枚だけとか、
サンドイッチを2、3口だけとか、
麺を数本すするだけとか、
少量なら大丈夫そう。
(小麦が使われているのは皮や衣だけなので)
焼き餃子を1皿食べるであったり、
フライドチキンを1本丸々食べる
であったりは、
今のところ問題なさそうです。

あと、すごく恵まれていると
思うのは、
僕が暮らしているのが台湾という、
お米が主食の文化圏にあったこと。
日本もそうですが、
お米が主食のグルメの選択肢が
たくさんあるので、
小麦を避けても、
(以前ほどではないとしても)
バリエーションに富んだ
食事ができるのは、
すごくありがたく感じています。
ただ、
台湾のおいしいグルメが
本当に大好きなので、
今後のグルメ記事を
どうやって書いていくべきかは、
絶賛悩み中。
少量しか食べられない僕の代わりに、
小麦グルメを平らげてくれる
「小麦友達(麦友?)」でも
募集してみようかな。
まとめ

今日は、
大人になってから突然に
小麦が食べられなくなった体験
について、お話ししてみました。
内科でアレルギー検査の結果を聞いた際、
「しばらく小麦を避けた後は、
また少しずつ様子を見ながら
食べてみるのも良い」
と、説明を受けたので、
またいつかは、
がっつり食べられるように
なるものなのかな…
どうなるか分かりませんが、
目下のところは
上に書いたような状況です。
もしかすると、
今後のグルメ記事は
お米だらけになる可能性もありますが、
ふんわりと見守っていただけましたら
幸いです。
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