ボーイフレンドのお気に入りを集めてみると、モノによってはガイドブックにも載ってなさそうな超伝統の食べものが目白押しでした。
こんにちは!週末は台湾のディープなグルメを食べまくってまいりましたMae(@qianheshu)です。
付き合って5年になる僕の台湾人ボーイフレンドは、幼い頃おじいちゃんおばあちゃんに育てられていたということもあってか、好みの味が外国人の僕とはものすご~く違います。
彼と同じ20代の若い子たちが好きなものともだいぶ違っていて、心の中は7~80代かと思うほどにとにかくシブい!
しかも「好き」の程度がどれもハンパなく、たまたま手元にあったりすると際限なく胃袋に吸い込まれていくので、平らげるスピード感にも毎度驚かされています 笑
台湾の超伝統的なこんな食べもの、みなさん試してみたことはおありでしょうか?
ボーイフレンドのお気に入りNo.1!端午節名物「粽子」。
僕のボーイフレンドが愛してやまない台湾グルメNo.1といえば「粽子(ゾンズ)」。
韓国に留学していた時も、
台湾の実家からダンボール箱満タンに送ってもらっていたらしく(!)、
とにかく何においても手放せないくらいに粽子が大好きな男子なのです。
粽子について語らせたらおしゃべりが止まらなくなるあたりに、
粽子愛の深さを感じます 笑
日本のちまきと基本的には同じ食べものですが、
台湾では中に豚肉やしいたけの煮込み、塩漬け卵の黄身、
茹でたピーナッツなどが包まれています。
また「北部粽」と「南部粽」の2種類があり、
北部と南部では出来上がりの食感に差があります。
北部粽は、お米一粒一粒の食感がしっかり残った「おこわ」風。
彼の故郷・宜蘭で主に食べられているのもこの北部粽で、
彼にとっては特別に思い入れの深いスタイルのようです。
南部粽は、お米の粒の形が残らないくらいに炊き込んで、
よりネットリとした食感に。
ごはんを包むのに使われる葉っぱも、北部粽は茶色、南部粽は緑色と、
見た目も違っているのが面白いところです。
朝ごはんでおなじみの台湾式おにぎり「飯糰」。
台湾式の朝ごはんを食べに行くと、彼がかなりの確率でオーダーするのが
「飯糰(ファントゥアン)」。
「おにぎり」なのですが、台湾式は見た目も中身も日本のものとはかなり異なります。
台湾式のおにぎりに使うご飯は、もち米。
もちもちとした食感の白米(または紫米)に、
お肉のふりかけ「肉鬆」や大根のお漬け物「菜脯」、台湾式の細長い揚げパン「油條」、
ネギ入りたまご焼きなどを包んで、俵型に仕上げます。
ほおばる前に、醤油とラー油をお好みで加えるのも台湾式の食べ方です。
そして、注目すべきはそのボリューム。
日本のおにぎりのゆうに2倍はあろうかというほどのビッグサイズで、
ビニール袋に包んで手渡してくれます。
1個食べただけでもがっつり満たされるので、
おなかの満足感も彼にとってはお気に入りポイントのようです。
夜市でよく見かけるもち米ソーセージ「糯米腸」。
粽子、飯糰と続いて、3番目の大好きグルメも、もち米で作った食べもの。
「糯米腸(ノゥミーチャン)」は、パッと見はソーセージにそっくりですが、
中にはお肉でなくお米がぎっしり詰まっています。
夜市グルメとして有名な「大腸包小腸」でソーセージをサンドしている外側の白いもの、
と言えばピンとくる方もおられるのではないでしょうか。
糯米腸を単体でいただくなら、ソーセージや串焼きの屋台で
「大腸」という名前で売られているので、これをオーダーしてみましょう。
串に刺して丸ごと渡してくれるところもあれば、一口大にカットしてくれるお店も。
火の通し方もシンプルに塩だけで炭焼きしたものや、タレをつけて焼いたものなど、
色々な種類があります。
プチっとはじける外皮の中から溢れてくるもちもちの食感が何とも不思議。
僕は夜市に行っても進んでオーダーしてみたことがなかったのですが、
食べてみると確かにクセになりそうな魅力があります。
旧正月に食べる縁起の良い蒸しケーキ「發糕」。
マフィンが爆裂したようなユニークなルックスの蒸しケーキ「發糕(ホァッグイ)」。
「發」は「恭喜發財(良い金運が訪れますように)」にも表れているように、
景気の良い言葉として認識されており、台湾では
験担ぎの意味を込めた過年(旧正月)の定番メニューとして親しまれています。
もちろん、旧正月以外の時でも買うことは可能で、
昔ながらのお菓子屋さんや市場を歩いているとよく見かけます。
ルックスからはスポンジケーキのようなふわふわな食感をイメージしてしまいますが、
実際に食べてみると意外にも、水分が多めでもっちりとした食感。
それほどサイズが大きいわけではないものの、なかなか食べ応えがあります。
ほんのりと香るやさしい甘さが特徴の「發糕」、
デザートとして、あるいは菓子パン感覚で主食としていただくのもアリかと思います。
色とりどりでおみやげにも最適な台湾伝統菓子「糕子」。
台湾の老舗お菓子やさんに行くと必ずと言っていいほど並んでいる「糕子(ゴア)」。
八角形で梅風味のものや、丸型で黒ごまペーストがサンドされたもの、
菱形で小豆餡が包まれたものなど、形も色も味もバリエーション豊富。
台湾伝統の幾何学模様が施されて見た目もかわいいので、
おみやげにもぴったりかと思います。
お米から作られているという生地は意外と歯ごたえがあって、
ミクロン単位の細かな粒をぎゅっと型に押し込めたようなザラザラとした舌触り。
水分が少なくて若干パサパサするので、
台湾茶などと合わせてお茶菓子としていただくのが良いかもしれません。
ボーイフレンドにとっては、
小さい頃におばあちゃんがよくおやつに準備してくれていた「馴染みの味」なのだそうです。
漢方のお店で買えるシブさ120%のラムネ「仙楂餅」。
彼の大好きな食べものの中でも、シブさピカイチな一品なのが
「仙楂餅(シェンザービン)」。
「台湾式のラムネ」と表現するのが一番近いのですが、
日本で食べ慣れているラムネをイメージして口に放り込むと、
想像とのあまりの落差にショックを受けるかもしれません 笑
ガリガリと噛み砕きながらいただく感じでなく、ホロっと解けるくらいの柔らかさが特徴。
梅風味の粉をかたまりにしたような「粉っぽさ」が口いっぱいに広がり、
お菓子というよりはなんだか「薬」っぽい!?
実際に、仙楂餅は漢方のお店でも売られているそうで、
梅の香りの合間に広がる漢方の風味がなんとも独特です。
コンビニにも必ずと言っていいほど置いてあるので、
台湾人にとって馴染み深い食べものであるのは間違いなさそうですが、
好き嫌いは激しく分かれるかと思います。
僕はあまり好きではないですが、
上の写真に撮った「一番伝統的」とされているタイプは意外といける(?)ので、
どこかで見かけた際には試してみると面白いかもしれません。
それにしても、20代にしてこれが好きと言うボーイフレンド、味覚がシブすぎる…
台湾で最もシンプルなアイスデザート「枝仔冰」。
「枝仔冰(ギアビン)」とは、
台湾で昔から親しまれている伝統的なアイスキャンディーのこと。
桂圓や鳳梨、百香果、情人果など、台湾ならではの食材を使った枝仔冰は、
街を歩いているとあちらこちらで遭遇するくらいにポピュラーな食べ物として浸透しています。
ボーイフレンドのお気に入りフレーバーは、一番シンプルなタイプの「清冰」。
日本の「みぞれ」と「ソーダ」の中間をいくような風味で、
「涼やかさ」が大好きな彼のハートをがっちりとつかんでいる模様です。
休日にちょっと遠出などした暁には、
ものの10分も歩かないうちに「アイス食べよ~」などと言い出す彼。
この枝仔冰のおかげで旅がスムーズに進んだ経験は後を絶たないので、
僕の中では非常にありがたいデザートとして認識しています 笑
鮮烈な甘さ&赤がいかにも台湾な巨大もち「鳳片粿」。
「台湾人でも知らない人がいるかもしれない」と彼がオススメしてくれた、
こちらのショッキングなほどに真っ赤なおもち。
見た目は「紅龜粿」という、同じく真っ赤な伝統のお菓子にそっくりなのですが、
実は全くの別物です。
「紅龜粿」は手のひら部分に納まるくらいの小ぶりサイズ。
しかし、こちらの「鳳片糕(ホンピィエングイ)」は
いっぱいに広げた手の指先にまで届こうかというほどに巨大!
おもち自体には味がついていない「紅龜粿」に対して、
「鳳片糕」は和菓子をも打ち負かしてしまうのでは?というほどの
鮮烈な甘みがつけられています。
しかし、単純な砂糖の甘みだけではなく、
先ほどの「清冰」に通ずるようなすっきり感を兼ね備えているのも特徴。
中にはさらに小豆餡が包まれているので、
半分も食べてしまえば満腹中枢が一気に刺激されます。
10年ぶりに食べたと言うボーイフレンドは、とびっきりの甘さもなんのその。
「なつかしい!なつかしいよ~!!!」と感動しながら、
大部分を1人で平らげておられました 笑
ダイエットに最適(?)なボリューム満点ゼリー「菜燕」。
夜市で見かけると、買わずにはいられなくなる彼の大好きなデザート
「菜燕(ツァイイェン)」。
台湾には「冬瓜茶」という冬瓜から作ったあま~いドリンクがあるのですが、
それを寒天で固めてゼリーにしたのが、こちらの伝統スイーツです。
飲みものとしていただくよりも、心なしか甘さはひかえめ。
大きくてボリュームも満点なので、
「ダイエット中だけどデザート食べた~い!」という方にはオススメかもしれません。
「かき氷とか豆花とか、
台湾にはもっと華やかでハッピーなデザートが盛りだくさんなのに、
何ゆえ敢えてこの地味なスイーツを?」
と、外国人の僕は思わなくもないですが、
ぷるっぷる&ひんやりなのどごしは確かに、暑い台湾の夏にはしっくりきます。
まとめ
今日は、僕の台湾人彼氏の好きな台湾グルメが実年齢の3倍シブい件
についてでした。
この文章を書いていて気づきましたが、
・QQ(もちもち)でねっとりとした食感
・スッキリ爽やかな後味
・甘い
・腹もちが良い
のうち2つくらいに当てはまることが、
彼にとっては好きな食べものの必須条件であるようです。
他にも、茯苓糕や九層粿など、彼のお気に入りを上げてもらうと、
シブさMAXなグルメが出てくる出てくる…
彼に言わせるとどれも「子供の頃の思い出の味」なのだそうです。
しかし、会社の同僚(20~30代)に聞いてみたところ
「おじいちゃんおばあちゃんにたらふく食わされてトラウマ」と言う意見が結構多く(!)、
若い世代で好きというのは相当に稀な様子。
それくらい、彼は「素直な子」ということなのでしょう、きっと 笑
台湾の伝統的な市場や老街、夜市などに並んでいることがあるので、
もし見つけた時にはぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
▼魅惑の台湾グルメを眺めながら、旅への想いを盛り上げておきましょう!▼
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【台湾各地で出会ったおすすめホテル&ゲストハウス集。】には、
台北はもちろん、台中や台南、高雄、花蓮、台東など、
僕とボーイフレンドが台湾各都市を旅する中で出会った
素敵なホテルとゲストハウスをエリアごとにまとめていますので、
旅の滞在先でお悩み中の方はぜひ参考にしてみてくださいね!
▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
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コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく拝見しています。
とても彼氏さんと仲良くされていてうらやましいです。
よく彼氏さんとのことはブログに書かれていますが、同性パートナーシップなどは検討されないのですか?
しない理由、する理由など参考にmaeさんのご意見を聞いてみたいです。
僕ら2人はパートナーシップ制度は現在のところ利用していません。
確かに、登録をすることで受けられるメリットはあるかと思いますが、
当事者にとって、その効果は非常に限定的な部分に限られていることと、
証明書を提示することになる医療機関などの現場において理解が十分に進んでおらず、
結果的にパートナーとしての権利を認められなかった、という話もよく耳にしているためです。
LGBTフレンドリーな社会に向けての象徴的な制度ではありますが、
まだあくまで「象徴的」の範囲から抜け切れていない印象を僕は持っています。
また、パートナーシップ制度に登録することが、現時点での「結婚」に似たレベルのお話になるため、
僕ら2人の人生設計において「今はすでにそのステージなのか?」と考えた時に、
「どうなのだろうか?」というプライベートな面での理由も大きいです。
(むしろ、メインの理由はこちらですね。)
とは言え、台湾でも同性婚が合法的に認められる方向に動き出しているので、
2人ともが決意できた折には、将来的に婚姻制度を利用する、という選択肢はもちろんあり得ると思っています。