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台湾が舞台のおすすめ小説4選。脳内旅行やお勉強にコチラの作品を読まれてみては?

台湾が舞台のおすすめ小説4作品

台湾についてもっと深く知ってみたいという方、あの台湾旅行の雰囲気をもう一度体感したいという方。日本に居ながらでも台湾との繋がりを感じたいなら「小説」を読んでみるのはいかがでしょうか?

こんにちは!紙の本が大好きすぎて本棚が爆発気味のMae@qianheshu)です。

旅行者時代から現地在住となる現在まで、台湾とのご縁は数えること早8年となる僕。

もともと読書が好きなこともあって、初めての旅行で台湾に恋をして以来、台湾に関する本もたくさん手に取るようになりました。

昨今の台湾人気もあり、ガイドブックやエッセイなど、ジャンルも多岐に渡りつつある台湾関連の本ですが、今回は「小説」に関するお話。

翻訳書のみならず、日本でも台湾を舞台にした小説が発表されており、中には出版界の大きな賞を受賞する作品も。

エンターテイメント性はもちろんのこと、台湾現地の雰囲気を感じたり、国の歩んできた道のりを知るという意味でも、小説というカタチで日本でも広く親しまれていることは、台湾が大好きな日本人の1人としてもうれしい限りです。

そこで今日は、現地在住者としての目線も織り交ぜつつ、台湾を舞台にしたおすすめの小説作品を選んでみることにしました。

台湾リピーターの方はもちろん、まだ台湾へ行ったことがないという方も、ぜひ参考にしていただければと思います。

 


テーマは「台湾新幹線」。超リアルな現地生活模様が感じられる『路(ルウ)』

台湾が舞台のおすすめ小説『路(ルウ)』

「怒り」の作者としても知られる吉田修一さんが、

台湾を舞台に描いた小説「路(ルウ)」

 

今や台湾旅行では欠かせない存在となった

「高鐵(台湾新幹線)」の建設を主題に据えて、

日本・台湾2カ国間での人間模様を描いた作品です。

 

と言ってしまうと、

「開通に燃える熱血技術者たちのお話」と思われた方もおられるかもしれません。

 

僕も実際に読んでみるまで、そういう内容なのかと誤解していました。

 

この作品の中で焦点を当てられているのは、技術面のお話よりもむしろ、

高鐵建設という出来事をきっかけに起こる、その周囲の人々の変化。

 

若くして台湾へ駐在することになった日本人女子社員の恋模様や、

かつて日本統治時代の台湾で生まれ育った「湾生」世代の故郷への新たな想い、

台湾南部で生活する台湾男子のごくごくありふれた日常など。

 

開通にこぎつけるまでのサクセスストーリーというよりも、

完成に至るまでの7年間に起こる彼らのエピソードから、

「生きること」を改めて見つめ直すヒューマンドラマというのが近いかと思います。

 

かつて旅行者として台湾を訪れ、今実際にこの地で暮らしている僕にとっても、

個人的な思い出や体験と重なる部分が多々。

 

ピンとくる部分や、「そうそう!」と思わず頷いてしまう記述も盛りだくさんで、

様々な角度から台湾を追体験できる内容となっていました。

 

「機械系かあ… あんまり興味ないかも」と思われずに、まずは本を開いてみてください。

 

台湾の街に立ち込める食べものの香りや、

ねっとりとした空気までもブワッと押し寄せて来るようなリアルな描写に、

一気に引き込まれること間違いなしです。

 

 

40年前の台湾に生きる男子たちの生き様は?作者のユーモアセンスが光る台北が舞台のミステリー『流(りゅう)』

台湾が舞台のおすすめ小説『流(りゅう)』

2015年に直木賞を受賞して話題となった、東山彰良さんの小説『流(りゅう)』は、

すでにお読みになられた方もたくさんおられるかもしれませんね。

 

こちらも台湾が舞台ではあるのですが、この中に登場する台湾には、

現地に住んでいる僕も知らなかった文化や生活がたくさん登場していました。

 

この作品の時代設定は、1970~80年代にかけて。

 

歴史に詳しい方ならご存知かもしれませんが、

つい40年ほど前までの台湾は、社会的にも国際的にも非常に緊迫した状態が続いていました。

 

ストーリーは、そんな時代を生きる一人の青年の目線を通して綴られる、青春の物語。

 

家庭に降りかかったある重大な事件の解決を基軸に、

彼の学生時代、恋模様、兵役を経て大人へと成長するまでの、

逞しく生き抜いていく姿が描かれています。

 

主人公が実際に今存在しているとしたら、

僕やボーイフレンドの親世代に当たる、50代後半という年齢層。

 

そういう目線で読んでみると、台湾という国に存在している「世代ごとの考え方の違い」の、

ルーツにあたる部分にも少しだけ近づけたような気がして、とても興味深く感じました。

 

また、時折エッセイかと思われるような軽やかな書き口で、

思わず「プッ」と吹き出すエピソードも盛り込まれているのが、とてもユニーク。

 

ミステリーの要素もたっぷり含まれているので、

あまり本を読む機会がないという方でも、ずんずん読み進められるのではないかと思います。

 

 

台湾へ旅立つ前に知っておきたい知識が盛りだくさん!初海外の初々しさを思い出させてくれる『六月の雪』

台湾が舞台のおすすめ小説『六月の雪』

乃南アサさんが6年の歳月をかけて完成させたという『六月の雪』は、

2018年5月に出版されたばかりの作品。

 

こちらは、台湾の京都と言われる古都・台南を舞台に繰り広げられる、

ある日本人旅行者の物語。

 

どうしても見つけ出さなくてはならない「ある目的」を持って、

台湾への7日間の旅へとやって来た30代の女性が主人公となっています。

 

現地で出会った台湾の人々に助けられながら、少しずつ真相へと近づいていく中で、

初めて台湾へ来た彼女は何を感じて、どのような心の変化を経ていくのか

 

小説でありながら、台湾旅行記を読んでいるような、

肩肘張らないテイストで描かれているのも魅力かと思います。

 

そして作品中では、台湾の歴史や実際に起こった出来事などにも頻繁に触れられており、

これ一冊を読めば、台湾という国の背景について

理解を深められる構成となっている点も秀逸です。

 

とても個人的な感想を言いますと、

僕はこの作品の主人公女性が、実はあまり好きではありません。

 

いや、嫌いと言っても良いかもしれません。

 

台湾に初めて来たばかりの頃の、あまりに頼りなく、

自分の慣れ親しんだ世界の基準でしか物事を見ることができなかった、

かつての僕の姿を見ているかのようだったからです。

 

あまりに思い当たることが多すぎて、

良い意味でも悪い意味でも、初心を思い出させてくれたように思います。

 

それはつまり、初めて台湾を訪れた主人公の心の動きが、

それだけリアリティを持って表現されているということ。

 

「初海外」での不安や気弱さまでも、とても忠実に再現されているので、

思わず自分と重ねずにはいられませんでした。

 

これから初めて台湾へお越しになるという方はもちろん、

もう少し深く台湾について知ってみたいという方は、

旅立ちの前にぜひ手に取られてみてください。

 

 

あの大地震の時、台湾で何が起こったのか?海の向こうで起こったもう一つの物語を綴る『アリガト謝謝』

台湾が舞台のおすすめ小説『アリガト謝謝』

2011年に日本で起こった「東日本大震災」。

 

未曾有の被害に見舞われたこの出来事の際、

海の向こうから差し伸べられたある支援が話題となりました。

 

それは、台湾から送られた200億円にも上る最大級の義援金。

 

このニュースを発端に、日本と台湾がこれまで以上に密接な関係を築き始める

そのきっかけとなったのは記憶に新しいところですが、

被災地から遠く離れたこの国で、当時一体何が起こっていたのか。

 

どうして、海の向こうの土地で起こった出来事を、

こんなにも熱意を持って捉えることができるのか。

 

台湾在住の日本人作家・木下諄一さんによって書かれた『アリガト謝謝』では、

その裏側に秘められたストーリーの数々が語られています。

 

企業で、自治体で、学校で、団体で。

 

台湾で暮らす一人一人の想いが、個人を動かし、コミュニティを動かし、社会を動かす。

 

ニュースでは決して伝わることのなかった、

台湾の真の姿を目の当たりにする度、胸に込み上げてくるものを感じました。

 

彼らの心の本当のところは、

外国人である僕たちに100%理解できるものではないかもしれません。

 

ですが、台湾の人たちが日本という国に持っている感情とは、どのようなものなのか。

日本人が台湾という国に持っている感情とは、どう違っているのか。

 

この作品を読めば、その答えにもう一歩近づくことができるはずです。

 

また、日本人有志の手によって台湾の2大新聞に掲載された

「感謝広告」についても触れられている本作。

 

どのような経緯を経て、あの広告は実現したのか。

そして、なぜ「国」としてではなく、「民間」の手によって広告は出されたのか。

 

台湾をめぐる国際的な事情に関しても、より理解を深められるのではないかと思います。

 

 

まとめ

台湾が舞台のおすすめ小説4作品

今日は、台湾が舞台のおすすめ小説4作品をご紹介しました。

 

この記事を書くにあたって、各作品を読み込んでいたのですが、

その時に改めて感じたのは「台湾という国は本当に不思議なところだな」ということ。

 

話す言葉がある日突然変わるほどの変化もあれば、

不合理の中で多くの人が命を落とすような悲劇もあり、

またそれを乗り越えて自由へと歩み出す前向きな変革もあった。

 

たった100年近くの間に、台湾は何度も巨大なうねりを体験してきました。

 

今現在だって「常に脅威と隣り合わせ」という状況には、違いありません。

 

それなのに、なぜそれを全く感じさせないほどに朗らかで、

笑顔いっぱいな姿を僕たちに見せてくれているのか。

 

知れば知るほど、もっと興味が湧いてくる。

それが「台湾という国の真の魅力なのかもしれない」と、思わずにはいられません。

 

海外旅行の人気目的地となって久しい台湾。

 

その背景まで知った上で巡ってみると、

これまでとはまた違った景色が、見えてくるかもしれません。

 

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→台北旅行おすすめガイドブック4選+1。台湾在住デザイナーの視点から選んだイチオシは?

→いまさら人に聞けない?「台湾の基本」をまとめてみました。

→知られざる「台湾語ドラマ」の世界。「中国語ドラマ」との違いをご存知ですか?

→台湾はいつから同性婚ができるの?台北在住LGBT(ゲイ)の僕がよく尋ねられる疑問にお答えします。

→LGBTの日常や悩みがよく分かる5冊の本。ゲイである僕の目線からおすすめの作品を選んでみました。

 


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コメント

  1. 匿名 より:

    最近の同性婚の状況や、日本人がいつ台湾人と同性婚できそうかなど、ぜひぜひ教えてください。

    1. kazukimae より:

      ちょうど1年ほど前に開かれた憲法法廷にて、「(あらゆる人の)婚姻平等の権利を2年以内に実現すること」と決められました。
      しかし、その期限が10ヶ月後に迫った現在でも、
      残念ながら具体的にどのような方法(民法修正or專法制定)で実現されるかという、
      方向性すら示されていない状態が続いています。

      また、今年11月に行われる大きな選挙に合わせて、
      反対派によって提案された「同性婚に関する国民投票」が行われる可能性もあり、
      その結果次第では、当事者の望むべき方向に進まない懸念も深まっています。

      とは言え、法改正が思うように進まなかった場合は、
      憲法法廷で定められた救済措置として「現民法の婚姻に関する規定をそのまま、あらゆるカップルに適用すること」とされているので、
      ひとまずは来年5月末と見込んでおけば良いかと思います。

      が、結果がどうなるかは不透明な部分も非常に多いので、その際の心の準備は必要かもしれません。

  2. delylex より:

    初めまして。
    どの本も大変興味深かったです。これらの本は、台湾語(もしくはマンダリン)に翻訳されているものはありますでしょうか。
    日本で購入できるかも、ぜひ教えていただきたいです。
    よろしくお願い致します。

    1. kazukimae より:

      「路」と「流」は中国語版(繁體中文)があるようです!
      ただ、日本で中国語版を購入できるかどうかは、ちょっと定かではありません。
      もし中国語の本(大陸系ではなく、台湾や香港系の)を扱っている本屋さんなどがあれば、
      もしかすると置いてあるかもしれませんが…
      はっきりとしたお答えができず、すみません。

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