台湾漫画のおすすめ5作品。歴史やLGBTをテーマにしたお気に入りを集めました。


台湾漫画のおすすめ作品『檳榔美少女』の表紙

日本統治時代の台湾を舞台にした作品や、LGBT当事者のリアルストーリーを反映した作品も!お気に入りの台湾漫画の中から、おすすめの作品5つを選んでみました。

こんにちは!台北でインドア生活も満喫しております、Mae(@qianheshu)です。

みなさんは「漫画」、お好きですか?

僕は高校生の頃まで毎週、週刊の漫画を読むのが楽しみだったのですが、大学生になって以降は、ほとんど読まない日々が続いていました。

しかし、台湾で暮らすようになってから、日本のアニメや漫画が好きなボーイフレンドの影響で、時々また、観たり読んだりするように。

そんな中で、最近すごく気になっているのが、台湾の漫画作品です。

台湾でも、たくさんの作家さんが漫画を発表しており、「用九柑仔店」「神之鄉」など、後にドラマ化された名作も。

僕も、「ある作品」を読んだことがきっかけとなり、最近はお気に入り台湾漫画の開拓に熱中しているところです。

今日は、僕がこれまでに読んだことのあるものの中から、お気に入りの台湾漫画5作品をご紹介。

台湾ならではの文化や、LGBTをテーマにした作品もありますので、台湾の漫画事情が気になる方は、ご参考いただけるとうれしいです。

 


1.【檳榔美少女】台湾要素ぎっしり!「檳榔西施」の文化に焦点を当てた、ユーモア満点ラブストーリー。

台湾漫画のおすすめ作品『檳榔美少女』の表紙

冒頭で触れた「ある作品」とは、

ブラジル出身の漫画家・

盧卡斯さんの

『檳榔美少女』という作品です。

 

物語の主人公は、

ブラジルのサッカー選手として、

世界的にも有名な盧修と、

 

台湾で、

とある職業に従事している小葉。

 

サッカー選手・有名人としての

自分の人生に傷心した盧修は、

周囲の誰にも告げることなく突如、

行方を眩ませます。

 

彼が向かった先は、

ブラジルからちょうど

地球の反対側にある、

台湾。

 

台湾での生活にも

慣れてきたある日、

横断歩道ですれ違いざまに、

女の子と衝突。

 

彼女(小葉)が手にしていた

買い物袋から溢れ出したのは、

いっぱいに詰め込まれていた

檳榔でした。

 

台湾漫画のおすすめ作品『檳榔美少女』の背表紙

小葉が従事しているのは、

台湾で「檳榔西施」と

呼ばれる職業。

 

主に交通量の多い郊外の道路脇で、

コスプレをしたり、

肌成分多めの衣装を身に纏って、

 

檳榔を売る女性のことを

指します。

 

この2人の路上での出会い、

盧修の一目惚れをきっかけに、

周囲の人々を巻き込んでの

騒動が起こっていくのですが、

 

主人公2人を含めた登場人物

みんなが個性豊かで、

とにかくおもしろい!

 

檳榔西施の文化に

焦点を当てたストーリーも、

台湾ならではの展開で、

 

画面の隅々にまで

台湾要素がぎっしり

詰め込まれています。

 

また、全ページフルカラーで、

盧卡斯さんの持ち味である

美しい絵の数々にも、

 

思わず見入ってしまうこと

間違いなし!

 

台湾リピーターの方や、

台湾に詳しい方にこそ

ぜひ読んでいただきたい、

おすすめの1作です。

2.【採集人的野帳】「植物採集」の切り口から描かれる、日本統治時代の台湾。研究史料に基づいたリアリティあふれるストーリーに引き込まれる。

台湾漫画のおすすめ作品『採集人的野帳』の表紙

台湾の歴史に興味がある方には、

日本統治時代を舞台にした作品

『採集人的野帳』もおすすめ。

 

「植物採集」を切り口として、

当時の台湾の様子が描かれていく

作品です。

 

1924年、

台北・大稻埕で薬草店を営む父のもとで

暮らしていた主人公・涼山。

 

ある日、

父から薬草倉庫の除湿を頼まれた涼山は、

火鉢に炭を炊いたまま

仕事を抜け出したことで、

店を全焼させてしまいます。

 

焼失してしまったものの中には、

店の商品である薬草の他に、

 

台北植物園で働く

日本人植物学者たちが持ち込んだ

新種植物の貴重なサンプルも。

 

店主である父は、

息子のだらしなさへの怒りと、

貴重なサンプルを焼失させてしまった

申し訳なさのあまり、

 

涼山を植物学者たちの助手として、

働きに出すことを決めます。

 

台北植物園での業務や、

野山での植物採集への同行を

経験していく中で、

 

涼山の生き方にも、

少しずつ変化が

芽生えていくことに。

 

そして、

まだ誰も気づいていなかった、

涼山の中で眠っていた能力も

明らかになっていきます。

 

台湾漫画のおすすめ作品『採集人的野帳』の帯

台北植物園の研究史料を

参照したり、

 

林業試験所権威の監修を

経ていることもあり、

 

当時の歴史背景や植物の知識も、

細やかに反映されている本作。

 

日本統治時代の植物研究について

理解を深められるのはもちろん、

 

穏やかながら

リアリティに富んだストーリーにも、

読み進めるうちに

グイグイと引き込まれていきます。

 

まだ第1巻しか読んでいないのですが、

すでに続きが気になっているので、

 

ぜひ第2巻も近日中に読んでみたい、

と、思っているところ。

 

個性豊かでキュートに描かれている、

男性キャラクターたちも

本作の見どころの1つです。

3.【新社員】台湾初のBLミュージカルが原作。高校生バンドで繰り広げられる、キラキラ青春ストーリー。

台湾漫画のおすすめ作品『新社員』の表紙

日本では、

本当にたくさんのBL漫画が

発表されていますよね。

 

僕も、ボーイフレンドの影響で

よく読むようになったのですが、

 

そんな中で興味が湧いてきたのが、

台湾のBL漫画のこと。

 

「どんな作品があるのだろう?」

と、お店で本棚を眺めていたところ、

 

表紙の絵に惹かれて買ってみたのが

『新社員』でした。

 

もともとは舞台で公演されていた、

台湾初の

BLミュージカル作品だったそう。

 

原東寺高校に通う

主人公の小安(安啟凡)は、

 

ふとしたきっかけで、

搖滾社團(ロックバンド部)に

入部することに。

 

ロックバンドでギタリストを務める

阿廣(裴世廣)に、

少しずつ惹かれていくのですが、

 

物語中では、

彼ら以外にも

たくさんのカップルが登場。

 

台湾のBLドラマ

「HIStory」シリーズ

思い出されるような、

 

王道の青春BLストーリーが

展開されていきます。

 

台湾漫画のおすすめ作品『新社員』の帯

そんな、青春真っ盛りな

高校生たちの中、

 

彼らより

ひとまわりもふたまわりも年上の、

とあるカップルが

登場するのですが、

 

彼らの境遇や決断が

とても切なく、

 

物語に深みを

与えてくれているように

思います。

 

漫画の絵を担当している

Ai(欸埃)さんの、

キラキラと輝くような

絵のテイストがまた、

 

ストーリーに

とても良くマッチしていて、

 

作品の魅力が

上手に引き出されているのも、

お気に入りのポイントです。


4.【幕間休息】婚姻平權(婚姻平等の権利)をテーマにした漫画シリーズ第1弾。夢物語ではない、心温まるエンディングにも注目。

台湾漫画のおすすめ作品『幕間休息』の表紙

婚姻平權(婚姻平等の権利)を

テーマにした、

「彩虹燦爛之地」という

漫画シリーズ。

 

その第1弾となる

『幕間休息』も、

僕のお気に入り作品の1つです。

 

虞希と班は、

2人で「幕間休息」という

ゲストハウス&カフェを営む

同性カップル。

 

演劇を学ぶ学校での出会いから留学、

役者としてのキャリア、

そしてお店を開店した後の現在。

 

「幕間休息」を訪れる

お客さんたちとの交流を通して、

過去の出来事を振り返るカタチで、

2人の物語が紡がれていきます。

 

ただのロマンチックなお話ではなく、

同性カップルの結婚に関する

国民投票や、

結婚実現のための法案可決など、

 

台湾で実際に起こった出来事も

盛り込まれ、

リアリティがプラスされている点が、

とても印象に残っています。

 

台湾ではもはや夢物語でない、

心がじんわりと温まる

エンディングにも注目です。

 

台湾漫画のおすすめ作品『幕間休息』の帯

「彩虹燦爛之地」シリーズは、

全6作品。

 

現在第2作目まで発表されており、

今後も新作が発表されていく予定

とのことで、

 

どんな作品が登場するのか、

すごく楽しみです。

5.【彩虹公寓】6人の作家さんがオムニバス形式で描く多様性。LGBT当事者のリアルが、思い思いのタッチで表現された1冊。

台湾漫画のおすすめ作品『彩虹公寓』の表紙

LGBTをテーマに、

6人の作家さんがオムニバス形式で

物語を展開していく

『彩虹公寓』

 

多様性に富んだ

当事者たちのストーリーを、

1冊で幅広く読んでみたい方に

おすすめです。

 

とあるマンションに暮らす

住民たちに焦点を当てるカタチで、

物語が展開していく本作には、

 

様々なセクシュアリティの

主人公たちが登場するのですが、

 

僕が特に印象に残っている、

李瑋恩さんの『今晚我做了個好夢』は、

 

あるトランスセクシュアルの方の

実話をもとにした作品。

 

生活の様々な場面に

存在する圧力ゆえに、

恋人との間に起こってしまう

ショッキングな出来事。

 

残酷な現実に、

それが架空の話などではない

という事実に、

胸が張り裂けそうになりました。

 

台湾漫画のおすすめ作品『彩虹公寓』の箔押し

また、一番最初にご紹介した

『檳榔美少女』の作者・

盧卡斯さんも、

 

セクシュアリティに悩む男性を

主人公にした作品『達令士』を、

『彩虹公寓』にて

発表しています。

 

正直な自分と、

そして身近な人たちと、

立ち向かうための

勇気を描いた作品は、

 

僕も自身の実体験に重ねて、

深く共感しながら

読ませていただきました。

 

ストーリーはもちろん、

作家さんによって

絵のテイストや表現方法も、

本当にそれぞれ。

 

漫画という枠にも括られない

自由な表現方法は、

アートとしても楽しめる1冊に

なっているかと思います。

まとめ

台湾漫画のおすすめ5作品

今日は、

台湾漫画のおすすめ5作品

を、ご紹介しました。

 

台湾の漫画は、

僕も最近読み始めたのですが、

 

想像していた以上に

たくさんの作品が発表されていて、

まだまだ気になる作品が

たくさんあります。

 

また素敵な作品に出会ったら、

こちらの記事にて

随時更新してまいりますね!

 

ちなみに、

台北駅裏エリアの華陰街には

「臺灣漫畫基地」という、

 

台湾の漫画作品が

ギュギュッと集められた

スポットがあります。

 

カフェが併設されていたり、

試し読みができる作品も

用意されていますので、

 

台湾漫画シーンの

最先端に触れてみた方は、

ぜひ足を運んでみてくださいね!

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