台湾で日本の学歴を証明できない… 移住前に済ませておきたい中華民國外交部の「学歴認証」って?


卒業証明書(英文)

台湾への移住をご検討中のみなさん。いざという時のために、中華民國外交部の「学歴認証」を日本にいる間に済ませておきましょう。

こんにちは!台北に暮らして8年目となりました日本男子Mae(@qianheshu)です。

先日、とある手続きをしていた際に、「学歴を証明する書類」の提出を求められました。

その時、僕の手元には、日本の大学の「卒業証書」と「卒業証明書(英文)」が。

これまでも、台湾でのビザ申請などでは、それらを提示することで問題なくクリアできたので、今回もそれで大丈夫、とばかり思い込んでいました。

ところが、「それだけでは不十分な場合がある」というのが、今回のお話。

しかも、その手続きを行うためには「一度日本に帰国しなくてはいけない」ということまで発覚しました。

一体どういうことなのか。僕の体験したことについて、まとめておきたいと思います。

 


台湾で日本の学歴を証明するには、中華民國外交部の認証が必要!?

春節(旧正月)を迎えたの台北の観光スポット「中正紀念堂」

実は僕、台湾で1年に1度行われる、

とある試験に挑戦しようと考えていました。

 

ちょうど先日、

その試験への申し込みが始まったので、

早速手続きをすることに。

 

その試験には、

受験のための条件が設けられていたのですが、

その確認のために提出を求められたのが

「学歴を証明する書類」でした。

 

確かに、僕の手元には、

日本の大学の「卒業証書」や「卒業証明書(英文)」が、

すでにありました。

 

しかし、申し込みの段階になってようやく、

これまでの申請とは一点、

違っていることがあるのに気づいたのです。

 

それは、学歴を証明する書類が

「台湾(中華民國)外交部の認証を得たもの」

でなければいけない、ということでした。

 

繳驗外國畢業證書、學位證書、在學全部成績單、學分證明、

法規抄本或其他有關證明文件,

均須附繳正本及經駐外館處驗證之影本(僅需辦理一次即可)

及中文譯本或國內公證人認證之中文譯本。

出典:考選部

 

海外学歴の「文件驗證」は大変!台湾人体験者の踏んだ手順を調べてみる。

卒業証明書(英文)

この外交部での認証、

正式には「文件驗證」と言います。

 

認証が必要と知った瞬間は、

「卒業証書」や「卒業証明書」を

外交部の窓口へ持っていって、

印を押してもらう、

くらいの簡単なものと思っていました。

 

しかし、よくよく調べてみると、

踏まなければいけない手順が予想外に多く、

その上複雑。

 

日本(海外)の大学や大学院を卒業し、

同じく学歴の認証が必要になった

台湾人の方のブログ記事をいくつか見つけたので、

読み込んでみることに。

 

そこで説明されていた大まかな流れは、

次のようなものでした。

 

【卒業大学のある国にすでに住んでおらず、台湾に居住している場合】

 

卒業証書や卒業証明書の原本・コピー・身分証などを持って、

「台湾国内」の外交部へ。

仮認証シールを貼ってもらう。

仮認証シール付きの書類を封筒に入れて、

「卒業大学のある国(エリア)」の台湾外交部海外拠点へ郵送。

海外拠点にて正式に認証完了したものを、台湾にて郵送で受け取る。

中国語への翻訳が必要な場合は、中国語訳を準備。

地方法院などで、公証人に翻訳版を公証してもらう。

学歴の証明が必要となる機関へ提出。

 

参考サイト

【日本學歷驗證|滾滾的人間觀察】

【返臺後辦理外國學歷驗證及中譯本公證流程|Chieh-Wei Chiang>>Study Abroad】

 

以上のように、

台湾国内だけにおさまらず、

時間も費用もかかる、

多くの手順を踏む必要がありました。

 

幸いだったのは、

手元に「英文の卒業証明書」があったこと。

 

挑戦しようとしていた試験への申し込みでは、

台湾国籍でない外国人は、英文での提出も可能

と書かれていたので、

中国語翻訳の部分は省略できそうです。

 

ひとまず、この情報をもとにして、

第一段階である「仮認証シール」を求めて、

外交部へ向かうことにしました。

 

まずは、台湾国内にある外交部へ。ところが…

 

台北の外交部のオフィスがあるのは、

MRT台大醫院駅の近く。

 

現地にて「文件證明申請書」を記入して、

準備した書類と共に、

いざカウンターにて提出します。

 

ところが…

 

僕の居留証を見た途端、何やら机の上の資料を

ガサガサと調べ始めるスタッフさん。

 

数分ほど、その様子を眺めながら待っていると、

ある質問が飛んできました。

 

「あなたは、台湾国籍を持っていますか?」

 

日本国籍であることを伝えると、

少し残念そうな顔を浮かべながら、

スタッフさんは続けます。

 

「残念ですが、ここでは

あなたの学歴を認証することはできません…」

 

詳しく説明を聞いてみると、

同じ海外学歴の認証でも、

台湾人と外国人では手続きの方法が異なるとのこと。

 

外国人の場合は、先ほど上に書いた手順ではなく、

卒業大学のある国(エリア)を管轄する

「外交部の海外拠点(台北經濟文化代表處)で

直接認証してもらう必要がある」

との返答でした。

 

つまり、台湾国内の外交部へ足を運んでも

何もできない、ということです。

 


日本にある中華民國外交部(台北駐日經濟文化代表處)に問い合わせ。返答は…

台湾の外交部でいただいた日本・韓国地区の連絡先

「日本にある台湾の外交部(台北駐日經濟文化代表處)へ、

直接卒業証明書を郵送すれば、認証は可能なはずですが…

まずは、こちらに問い合わせてみてください。」

 

と、渡されたのは、

日本各地にある「台北駐日經濟文化代表處」の

連絡先が書かれたカード。

 

僕の場合は、福岡にある大学を出ていたので

「台北駐大阪經濟文化辦事處 福岡分處」が

管轄となっていました。

 

早速、カードに書かれていたメールアドレスに、

学歴の認証についてのメールを送ってみることに。

 

「郵送にて認証する場合、どのような準備が必要か」

を確認してみました。

 

翌日になって、福岡からのお返事が。

 

これでようやく認証に進めるかと、

少しドキドキしながらメールを開いてみます。

 

ところが…

 

「郵送での認証はできません。

直接こちらへ出向いていただく必要があります。」

 

と、そこには、

無念のお返事が記されていました。

 

「代理人申請も可能」と、

メールではご説明もいただいていたのですが、

あいにく福岡は僕の地元ではないため、

厄介をお願いできそうな方もいない状況…

 

最終的な結論は

「本人である僕が一時帰国し、

直接福岡へ出向いて認証に行くしかない」

でした。

 

 

しかし、仕事のスケジュールの関係もあり、

今すぐの一時帰国は難しい…

 

これでは、試験申し込みの締め切りには、

とても間に合わない。

 

…と言うことで、残念ながら、

今回は試験への挑戦を見送ることにしました。

 

日本にある中華民國外交部(台北駐日經濟文化代表處)での「学歴認証」に必要な書類は?

日本のパスポート

僕自身、まだ福岡のオフィスへ向かえていないため、

実際に認証ができたわけではありませんが、

メール内では、必要書類についても

ご説明いただきました。

 

100%確実とは言い切れないものの、

正式にいただいたお返事ですので、

ご参考までに、以下にまとめさせていただきます。

 

1. 本人のパスポートのコピー

(本人が出向く場合はパスポートも持参)

 

2. 卒業を証明する書類

 

3. 申請表

(事前にダウンロードするか、代理の方が現場にて記入してもOK)

 

4. 代理人に依頼する場合:委任状

(ご本人の署名が必要、印鑑不要。委任状の署名はパスポートの署名と同じもの)

 

5. 代理人に依頼する場合:代理人の身分証明資料

(パスポートまたは運転免許証)

 

6. 申請費用 1,600円/1件、翌日の3時以降発行。

当日発行の場合は2400円/1件、通常は2~3時間で発行。

(当日の申請状況による変動の場合もあり。)

 

卒業を証明する書類は、可能であれば

「英文」も準備しておいた方が、汎用性は高いかと。

 

念の為、大学の「成績証明書」の認証も、

合わせて済ませておくと、良いかもしれません。

 

中国語への翻訳が必要になった場合も、

とりあえず日本にて認証さえ済ませておけば、

後は台湾に来てからでも、

スムーズに対処できるかと思います。

 

まとめ

春節(旧正月)を迎えたの台北の観光スポット「迪化街」

今日は、台湾移住前に済ませておきたい

台湾(中華民國)外交部の学歴認証についてでした。

 

海外に住んでいると、

予期しているいないに関わらず、

学歴を証明する書類の提出を求められる機会は

少なくありません。

 

今回の僕のケースのように、

頻繁に日本へ帰る機会がない場合は、

いざという時になって証明できずに

困ってしまうことも考えられます。

 

ですので、外交部による学歴認証は、

必ずしも必要ではないとは言え、

あらかじめ済ませておいて、

全く損はないかと思います。

 

すでに現地にお住まいの方も、

一時帰国のタイミングで早めに済ませておくと、

後々効率的ではないかと、

今回の出来事を通じて実感しました。

 

台湾で留学・就職する予定のある方や、

移住の予定がある方はぜひ、

卒業大学のあるエリアを管轄する

外交部(台北駐日經濟文化代表處)へ、

足を運んでおいてはいかがでしょうか。

 

僕も次回一時帰国する際には、

実際に学歴認証をしに行こうと考えていますので、

成功したら、また改めてご紹介させていただきますね。

※ご紹介した内容は2019年12月現在の体験に基づいています。
最新の情報は中華民國外交部や、台北駐日經濟文化代表處のホームページをご参考ください。

 

【2019.12.06 追記】

 

この記事を見てくださった読者の方から、

情報をいただきました。

 

東京の大学をご卒業されていたその方は、

東京の台北駐日經濟文化代表處に問い合わせをしたそうで、

こちらはなんと、郵送での認証ができた(!)とのことです。

 

(台湾では本当に良くあるのですが、)

エリアや担当者によって、

可否の判断が異なる可能性もありますので、

やはり事前に一度、管轄の海外拠点まで

連絡を入れられてみるのが良いかと思います。

 

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