台北のMRT(捷運)と、東京や大阪の地下鉄はどんなところが違う?現地生活の中で日常的に利用している僕が、台北MRTの好きなところをまとめてみました。
こんにちは!台北で現地採用のデザイナーとして働いていますMae(@qianheshu)です。
台北での移動に欠かせない交通手段と言えば、「捷運」。
地下鉄とも言えますが、地上を走る路線もあるので、英語で言うMRT(Mass Rapid Transit)の概念の方が近いかもしれません。
日本では、地下鉄が通っていない、移動に自転車や車が必須な地域で生まれ育ってきた僕。
そのためか、都会を象徴する乗り物である地下鉄やMRTには、今でも心の奥底に憧れのようなものを持っています。
会社に行く時や、(おとなりの街に住んでいるので)台北市内へ遊びに行く時など、頻繁にお世話になっていても、今だに乗る時は少しワクワクしちゃいますね 笑
東京や大阪、福岡など、これまで様々な日本の街でも利用した思い出がありますが、台湾・台北のMRTは、日本の各都市の地下鉄と比べてみても、指折りにお気に入り。
台北MRTのどんなところが好きなのか、日本の地下鉄との違いも織り交ぜながら考えてみました。
1. 飲食禁止で清潔。
台湾関連のガイドブックなどでも、
注意点としてよく挙げられていますが、
台北MRTの車内&駅構内は、
飲食禁止です。
改札を越えたら、水を飲んだり、
ガムを噛んだりするのもNGですので、
うっかり口にしないように
ご注意くださいね。
このルールのおかげもあってか、
台北MRTの車内&駅構内は、
とても清潔に保たれています。
ただ、飲食禁止ではありますが、
持ち込み自体は問題なし。
飲みかけのタピオカミルクティーを
手に持っていたり
(車内で口を付けなければOK)、
朝ごはん屋さんで買った朝ごはんを
手に提げて出勤する姿などは、
とてもよく見かけます。
2. 路線がシンプルで、乗り換え簡単。
東京へ行って
驚いたことの1つに、
路線の複雑さがあります。
路線図を見ても、
すぐには分からないほど
複雑に絡み合っていて
(それゆえにすごく便利なのだとは思いつつも)、
何度か訪れたことがある現在でも、
やはり混乱しそうになります。
東京にお住まいのみなさんが、
当たり前のように使いこなしているのを
見るにつけ、
毎度すごいなあと
感激してしまうほどです 笑
その点で言えば、
台北MRTの路線は、
とってもシンプル。
玄関口である台北車站(台北駅)は、
台鐵(台湾鉄道)や、
桃園機場捷運なども通っているので、
少し複雑ではあるかもしれませんが、
大部分の駅には
多くて2路線が乗り入れているのみ
なので、乗り換えもすごく簡単です。
東京からやって来た
友人たちからは、
「台北のMRTは、すごく分かりやすい!」
との感想を、
何度かもらったこともあります。
台北の未来には、3つの「環」が登場するらしい🚇
— Kazuki Mae🌈 (@qianheshu) December 29, 2020
桃園空港方面の輪がなかなかに壮大。台北都市圏、どんどん大きくなるなあ🧐 pic.twitter.com/GWyrVpwlLD
台北都市圏のMRTは、
現在も拡大を続けていて、
まだまだ新しい路線が
(主に郊外へ向けて)開通する予定。
今後は、台北MRTの路線も
複雑になっていくのかもしれませんが、
今のところは全体像を把握するのも、
それほど難しくはないかと
感じています。
3. 広告が少なく、すっきりしている。
東京や大阪の地下鉄と、
台北のMRT、
一番に違っているのは
「広告の存在感」
だと思います。
東京や大阪だと、
車内の中吊りにまど上、
ドア横、吊り革、
さらには車内アナウンスに至るまで、
どこに目(耳)を向けても
広告が入ってくるくらい、
徹底されていますよね。
台北のMRT車内にも、
もちろん広告はありますが、
中吊りやドア横、
車内アナウンスなどの広告はなく、
主にはまど上の横長ポスターに
限られています。
吊り革やドア付近のラッピング、
車体ラッピングの広告は
時々ありますが、
見かける頻度は
日本ほど高くありません。
ドア横には、
ポスターを入れられるスペースが
設けられてはいるものの、
ここに掲載されるのは広告ではなく、
主にMRT運営会社主催のイベント情報や、
車内マナーに関するメッセージ、
公募のポエムなど。
この広告の圧倒的な少なさ
のおかげで、
車内はとてもすっきりとした
印象になっています。
僕が大学時代を過ごしていた街・
福岡の七隈線に
ちょっと似ているかもしれません。
4. ホーム到着時に流れる、癒し系のメロディ。
台北MRTのホームには、
列車が入ってくるのに合わせて
メロディが流れます。
このメロディは、
路線によってそれぞれ異なっていて、
クラシック音楽をアレンジしたもの、
オリジナルで作曲したもの
などがあります。
(臺北市政府文化局のYouTubeチャンネルから
聴けますよ!)
ホームへ入ってくる時に
響く列車の音も好きですが、
到着時のメロディも、
台北にいることを実感させられる
ポイントの1つです。
僕が一番好きなのは、
中和新蘆線のメロディ。
ちょっとゆるっとした
テイストの音色が、
何だか台湾っぽくて癒されます。
ただ残念なことに、
僕がよく利用する区間は、
メロディが流れません 泣
聞くところによると、
駅を利用する近隣住民のみなさんからの
評判が芳しくなく、
差し止めになったそうです…
関連記事→【中和新蘆線進站音樂 11站暫停播放|中央通訊社】
ちなみに、
僕も最近知ったのですが、
台北MRTの駅の中には、
各駅のオリジナルテーマソング
(テーマメロディ?)が、
1時間ごとに10分間ほどだけ
流れる駅があるそうです。
みなさんは、
聴いたことがありますか?
関連記事→【捷運站竟然有主題曲? 北捷這些你不知道的音樂設計|自由時報】
5. 駅名の日本語アナウンスがある。
台北101のある信義區から、
台湾北海岸の港町・淡水までを結ぶ
淡水信義線は、
台北観光で最もお世話になる
機会の多い路線。
その影響もあってか、
2〜3年ほど前からでしょうか。
観光で訪れられることの多い駅では、
駅名の日本語アナウンスが
流れるようになりました。
「たいぺいいちまるいち」
「ちゅうせいきねんどう」
「なかやま」「しりん」
など、実際に台北観光中に、
耳にしたことがある方も
おられるかもしれませんね。
実は、台湾南部の街・
高雄のMRTにも
日本語のアナウンスが。
日本語で乗り換え案内までしてくださる
高雄のアナウンスに比べると、
ほんの一言だけではありますが、
海外の街で、
日本語のアナウンスが聞こえてくるのは、
現地在住の身としても、
やっぱりうれしく感じます。
通り過ぎるたびにいつも思うのだけれど、「劍潭」駅に着いた時に流れる、駅名の日本語アナウンス「けんたん」って、誰かのあだ名みたいで萌える🥰 pic.twitter.com/evztOmSzFA
— Kazuki Mae🌈 (@qianheshu) September 14, 2020
ちなみに、通り過ぎるたび、
毎度思わず期待してしまうのが、
士林夜市への最寄り駅「劍潭」。
「けんたん」と読むのですが、
誰かのあだ名を呼んでいるみたいで
かわいいので、
ぜひ耳を傾けてみてください 笑
まとめ
今日は、
台北MRT(捷運)の
好きなところ5つ
をシェアしてみました。
台北のMRTには、
日本の地下鉄とは違ったところが
たくさんあって、
新しい発見もたっぷりかと思います。
台北市内及び近郊への移動にも
この上なく便利ですので、
台北へお越しに際には、
どしどし利用してみてくださいね!
ちなみに以前、
「台北MRTの路線を擬人化してみると?」
というテーマで描かれたイラストも
話題になりました。
僕は、文湖線の男子が
お気に入りなのですが、
みなさんは、どの子が好きですか 笑
関連記事→【台北捷運6線擬人化誕生!愛台日本人創作美男版,環狀線是小正太、文湖線的胸肌是否太大?|marie claire】
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コメント
コメント一覧 (2件)
こんばんは。
台北の地下鉄は、いつも快適に使用してました。
飲食禁止、いいですね・・・^^日本は飲食禁止ではないので。
普通の電車も飲食禁止ではないので・・・コンビニのそばを食べてる人を見た時は、かなり驚きと嫌な気分に・・・笑
後、日本の地下鉄より広々してるような気がします。
水くらいは飲めるといいかなとは思いつつも、
車内をキレイに保つためには、やはり必要なのでしょうね。
確かに、日本の地下鉄より広めな気もします。
広告が少ないほかに、
車両自体も少し大きめなのかもしれません。