コレがあれば外国人でもオンライン確定申告可能?台湾のデジタル身分証明書「自然人憑證」を入手してみました。
こんにちは!台湾在住もうすぐ7年になりますMae(@qianheshu)です。
台湾では、5月が確定申告の月。
台湾でも日本と同様、オンラインでの申告が非常に普及しているのですが、その際によく利用されているのが「自然人憑證」というカードです。
これは簡単に言えば、デジタル版の身分証明書。
現在では、台湾在住の外国人でも申請が可能となっており、僕も会社の同僚やボーイフレンドから勧められて、申請してみることにしました。
ただ、「これで、僕もWEBから確定申告ができる!」と、ワクワクしながら手続きを始めたのですが…
いざ申告しようとしてみると、まさかの展開にぶち当たってしまいました 笑
今日は、あると台湾生活がもっと便利になる(かもしれない)デジタル身分証明書について。
「自然人憑證」の申請から受け取りまでの流れについて、そしてWEB確定申告をしようとして遭遇した出来事について、まとめてみたいと思います。
台湾のデジタル身分証明書「自然人憑證」とは?
「自然人憑證」は、
英語では「Citizen Digital Certificate」と言い、
その名の通り、デジタル版の身分証明書。
台湾では主に、WEB確定申告の際に使われています。
また、他にも使い道がないのか調べてみると、
オンラインでの銀行口座開設やクレジットカードの申請、
健康保険証の使用履歴確認などにも、利用できるとのこと。
先日、ビザ申請の関係で、
警察局発行の書類を入手する必要があったのですが、
書類発行のオンラインでの申し込みにも、
使用できるようになっていました。
WEBから手続きができるようになると、
各関連機関の窓口まで直接向かう手間が省けるので、
とても便利そう!
というのが今回、
「自然人憑證」を申請してみようと思ったきっかけでした。
「自然人憑證」を使ったWEB確定申告で、ぶつかった壁。
この「自然人憑證」は、
台湾の居留証さえあれば、外国人でも申請が可能。
実際に、ボーイフレンドがカードを使って、
WEB確定申告をスイスイ進めているのを目の前で見ていたこともあり、
「僕もコレがあれば、確定申告がラクラクに!」と、
大きな期待を寄せていました。
が、現実はそんなに甘くなかった…
結果から言うと、
「自然人憑證」のカード自体は、無事入手できました!
確定申告のページでも、
デジタル身分証明としてはしっかり機能しましたし、
認証も問題なし。
しかし問題だったのは、その次に表示された
「身分證統一編號(身分証番号)」入力のページ。
自然人憑證に登録されている居留証番号で、
当然いけるものと信じていたところ…
まさかの
「エラー!台湾の身分証明番号ではありません!」
メッセージ登場。
どうやら、
台湾人の身分証番号以外では認識されないようで、
居留証番号ではダメでした…
ああ、このパターン。
これまでの台湾生活の中で、一体何度出くわしたことか…
まさかここでも、
身分証番号の壁にぶち当たることになるとは思っていなかったので、
かなりガックリしました 笑
せっかく、カード発行費用(200元くらいだけど)も
払って作りに行ったのに、すごく残念…
とりあえず今年は、WEB確定申告は諦めて、
大人しく國稅局へ向かおうと思います…
【2019.05.12 追記】
この記事をご覧いただいたもなか(@monaca_in_tw)さんより、
ツイッターにて情報をいただき、
「自然人憑證」を使ったWEB確定申告に成功しました!
台湾在住の外国人向けに、
別ページにて、確定申告のシステムが設けられていました。
財政部電子申報繳稅服務網の
ホームページ(https://tax.nat.gov.tw/)から、
「個人税」の中にある「外僑綜合所得稅」をクリック。
切り替わったページに、
2つのシステムが用意されているのですが、
僕はMacのパソコンを使っているので、
「Web線上版」を利用しました。
さらに進むと、「外來人口自然人憑證」という項目があるので、
これを選択。
こちらからであれば、
居留証番号でも、無事確定申告ができました!
WEB確定申告にチャレンジされてみたい方は、
ぜひ利用されてみてください。
もなかさん、貴重な情報をいただき、
本当にありがとうございました!
デジタル身分証明書「自然人憑證」の申請方法。
この「自然人憑證」、
とても重要なカードなので、申請はさぞ大変…
なのかと思いきや、
申請自体は、拍子抜けするくらい簡単でした 笑
ここからは、実際の申請方法について、
ご紹介しておきたいと思います。
まず、現地在住の方なら
何度かお世話になっているかと思われる移民署へ。
台北であれば、
MRT小南門駅から歩いてすぐのところにあります。
何か申請書類を書く必要があるかと思い、
心の準備はしてきたのですが、
到着して聞いてみると、特に必要ないとのこと。
番号札を受け取って、順番が来るのをとりあえず待ちます。
カウンターへ行って「我要辦自然人憑證」と伝えると、
求められたのは居留証の原本確認のみ。
番号札の裏に、
電話番号とメールアドレスを書くよう促されたので、
ササッと記入してお渡ししました。
あとは、窓口にて出された書類をチェックして、
電話番号とメールアドレスが正しいことを確認。
サインをしたら、申請は終了です。
ものの5分足らずで、完了してしまいました。
「自然人憑證」の申請を終えたら、カード発行費用の支払いが必要。
気をつけておきたいのは、カード発行費用の支払い。
窓口ではなく、申請から1営業日後、
オンラインでの支払いが必要になります。
申請時に受け取った書類の控えに、
URL(http://moica.nat.gov.tw/other/)が書かれているので、
まずはこのサイトへアクセスします。
「內政部憑證管理中心(外來人口)」という
サイトのトップページが表示されたら、
左側「常用功能」一番上の「憑證申請查詢及繳費」をクリック。
ページが切り替わって、
「居留證號」と「用戶代碼」の入力画面に切り替わります。
「居留證號」は居留証番号、
「用戶代碼」は書類の控えに記載されていますので、
それを参考に入力しましょう。
「申辦進度查詢」のページが表示されたら、
左下にある「信用卡繳費」ボタンをクリックします。
支払いのページでは、上から順に
「信用卡卡號(クレジットカード番号)」
「有效日期(有効期限)」
「卡片背面未三碼(カード裏記載の3桁の番号)」を入力。
入力が終わったら、「確認付款」をクリックです。
(費用は278元でした。)
このボタンを押した後、クレジットカードによっては、
最終確認用のコード入力等の画面が表示されることもありますので、
指示に従って支払いを終えましょう。
最後に、「請設定電子發票處理方式」のページで、
発行されるレシートの扱いをどうするか指定します。
上から順に、国籍、名前、居留証番号、電話番号を入力。
一番下がレシートの扱い指定になるのですが、
僕は「Donate to」で寄付しておくことにしました。
贈りたい団体が選べるようになっていますので、
選択しておきましょう。
同意項目3箇所にチェックを入れたら、
「Save」をクリックです。
この画面が表示されたら、カード発行費用の支払いは完了。
支払いを終えてから7~10営業日ほどで、
居留証に登録されている住所まで届けてもらえますので、
到着を待ちましょう。
郵送でラクラク受け取り。届いたらパスワード登録を。
申請からちょうど7日後に、
完成した「自然人憑證」のカードが、自宅に届きました!
無事に受け取ってひと安心…
の前に、もう一つだけ最後の大切な手続き。
カードを使用する際のパスワード(PINコード)を、
オンラインで設定して初めて使えるようになりますので、
到着したら忘れずに設定しておきます。
(中国語では「開卡」と言います。)
カードを利用する際には
「カードリーダー」が必要になりますので、
あらかじめ準備をしておきましょう。
ちょっと厄介なのは、この手続きシステムは、
Windowsのパソコンからのみしか利用できないこと。
手続きには「內政部憑證管理中心(外來人口)」の
「IC卡管理工具/環境檢測」から「HiCOS卡片管理工具」
というシステムをインストールする必要があるのですが、
これが僕の使っているMacのパソコンでは、
インストールできませんでした 涙
Macユーザーの方は、
なんとかWindowsのパソコンをお持ちの方に、
お手伝いをお願いしてください。
(僕は、ボーイフレンドのパソコンから手続きしました。)
インストールが完了したら、
カード発行費用の支払い時と同じく
「憑證申請查詢及繳費」をクリック。
ページが切り替わったら、
「憑證IC卡開卡」をクリックします。
パソコンに繋いだカードリーダーで、
自然人憑證のカードを読み込ませたら、
「請先選擇卡片」でカードリーダー名を選択。
無事読み込まれれば、
下の項目にずらっと登録情報が自動表示されます。
一番下までスクロールして、「用戶代碼」と、
登録したいパスワード「PIN碼」を入力したら、
「確定」のボタンをクリックします。
僕はこの段階で、エラーの嵐に会い、一瞬くじけそうになりましたが、
どうやら、PIN碼には大文字のアルファベットが使えない模様。
また、推奨されているInternet Explorer以外のブラウザで行うと、
エラーが出やすいようですので、ご注意ください。
「開卡成功」のメッセージが表示されたら、無事完了!
デジタル身分証明として、
実際に使えるようになっているかと思いますので、
各種手続きの際に利用されてみてください。
まとめ
今日は、台湾のデジタル身分証明書「自然人憑證」
についてご紹介しました。
特に書類の準備などは必要なく、
台湾の居留証1枚だけでOKなので、申請自体はとても簡単。
確定申告もWEBからできてしまうので、
作っておいて損はないアイテムかと思います。
台湾在住の方で、まだ入手されていない方は、
ぜひ申請に挑戦されてみてはいかがでしょうか。
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