台湾旅行の前に知っておくと役立つ現地での金銭感覚のこと。

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台北・臨江街夜市「正好鮮肉小籠湯包」の湯包

小籠包1籠200元は安い?それとも高い?台北在住5年目の僕はこんな風に感じています。

こんにちは!Tシャツ&短パン姿で台湾サラリーマン生活を送っておりますMae(@qianheshu)です。

現在、現地採用として会社勤めをしながら台北で暮らしているのですが、観光で台湾に来ていたときと大きく変わったなと思うのがお金に対する感じ方のこと。

日本の環境と比べると、台湾の物価が安いのは事実。

しかし、現地で暮らしていると必ずしもそうとは言い切れないことがよく分かるようになりました。

現地水準でお給料をもらっている上に、台湾人のボーイフレンドとも出費に関するお話を頻繁にしていることもあって、駐在員の方や旅行者の方とは、だいぶ捉え方が違って来ているのではないかと日々感じております。

一体、どこまでが安くて、どこからが高いのか?

今日は、現地生活者の視点から見た台湾での金銭感覚についてお話したいと思います。

 

目次

目標は1食120元以内。

台北・臨江街夜市「正好鮮肉小籠湯包」の湯包

台湾での生活は、グルメの誘惑と戦いつづける毎日。

 

神出鬼没の屋台に食堂風の小さなお店、有名美食ストリートにお祭り騒ぎの夜市…

街の至るところに食べものが待ち構えていて、道行く人の胃袋とお財布を絶えず狙っています。

 

当然、おいしそうな香りに惹かれて(?)外食の機会は日本以上に頻繁になるわけですが、

台湾で暮らす場合、1回の食事に使うお金はどのくらいが目安なのでしょうか?

 

僕の場合は、3食すべて外食なのですが、1食120元(=約440円)が目標。

朝食だけはもっと抑えめで5060元、昼食、夕食は各120元で

1日300元(=約1,100円)以内が理想です。

 

120元を超えてしまうと、

「あぁ、ちょっと使いすぎたか…」とほんのりうしろめたさを感じてしまいます。

 

ただ、学生さんや台北以外の都市で暮らす人に言わせると、

おそらく100元でも高いと思われるはず。

 

台北東部の街宜蘭出身の僕のボーイフレンドも「台北のごはんは高い!」と文句たらたらで、

学生時代はできるだけ1食6070元の学食で済ませていたのを覚えています。

 

なので、ガイドブックに載っているような200元近くする小籠包やマンゴーかき氷は、

僕らにとってはれっきとしたごちそうレベル。

 

旅行で来ていたときは毎回足を運ぶくらい大好きだったのに、

台北に住みようになって以来、すっかり足が遠のいてしまっています。

 

コーヒー1杯120元への想い。

台北・台電大樓「喜鵲咖啡 Pica Pica Cafe」のカフェラテ

台湾でカフェに行ってみるとよく分かると思うのですが、

みなさんパソコンを広げたり、読書に没頭したり、

時間を気にせずに思いっきり長居する傾向にあります。

 

休憩がてらにふらっと立ち寄って、小一時間でお会計に向かうようなお客さんは本当に稀です。

 

カフェで飲むコーヒー1杯の値段は、だいたい120元(=約440円から。

これにケーキやランチプレートをプラスしようものなら、

200300元(=約740〜1,100円)は簡単に超えてしまいます。

 

コーヒー1杯で約1食分、

カフェめしとなれば、なんと約1日分の食費に相当!

 

日本のカジュアルなイメージとは違って、

台湾のカフェは「今日は1日みっちり作業するぜ!」と、

結構な気合いを入れて行くような場所なのです。

 

仕事のお昼休みに「カフェでおしゃれにランチしよっと♥」みたいな気楽なノリでは、

とてもじゃないけど通えません。

 

台北・公館夜市「陳三鼎黑糖青蛙撞奶」の青蛙撞奶(タピオカミルク)

ただし、台湾には1杯数十元から買える「ドリンクスタンド」という庶民のつよい味方がいます。

 

純粋においしいドリンクだけ楽しみたいならドリンクスタンド、

ムードや空間までがっつり楽しみたいならカフェと、使い分けがなされているのかもしれません。

 

ワンドリンク200元でパーッと一杯。

台北・西門町2016-2017カウントダウン時のオープンカフェ

日本で外食に行くと、たいていのお店には多かれ少なかれお酒が置いてあるものですが、

台湾では普通のお食事どころでその姿を見かける事はほぼなし。

 

お酒を楽しみたいときには、コンビニやスーパーで買う以外となると、

それなりの出費を覚悟の上でバーや熱炒(台湾式居酒屋)、

クラブなどに足を運ばなくてはなりません。

 

食関連の物価が比較的安いとされている台湾でも、お酒だけは別。

 

ワンドリンク200元(=約740円)近いとなると、

日本と同じかそれよりも割高に感じるはずです。

 

台湾の給与水準で言えば、

感覚的には日本の1.5倍2倍のお金を支払っているようなもの。

 

とてもじゃありませんが、「会社帰りにふらっと一杯」という気分にはなれません。

 

台湾で「飲みに行こう!」という時は、

気分もお財布も文字通り「パーッ!」とすることと同義ですね。

 

300元日本グルメの立ち位置。

近年の台湾、特に台北では日本の飲食店の出店が活発で、

日本化がものすごい勢いで進んでいる印象。

 

台湾でも大人気のラーメンに始まり、牛丼、うどん、定食、居酒屋…などなど、

やろうと思えば1日3食日本食で済ませられるくらいに選択肢豊富です。

 

現地で生活している日本人としては、

気軽に日本の食べものが見つけられてうれしいような、

台湾らしさが薄れてきて悲しいような、複雑な気持ち。

 

台湾で暮らす人にとって、日本料理とはどのような立ち位置なのでしょうか。

 

日本からやってきたグルメたちは、総じて価格がものすごく高いというのが、正直な感想。

 

ランチの定番とも言える庶民の味方

定食メニューでも300元(=約1,100円)以上はザラにあり、

日常食というにはほど遠い存在です。

 

1日の食費300元でやりくりしている身としては、

これはもうプチ贅沢どころか、立派な豪華ランチ

 

定食屋さんでも、日本では考えられないくらいに高級そうなインテリアにしているのは、

それくらいの雰囲気づくりをしないと料理の価格に見合わないからです。

 

台湾でも普段づかいのご飯として受け入れられているのは、

わが故郷自慢のグルメ讃岐うどんか、牛丼くらいがギリギリというところでしょうか。

 

台湾茶300元への本音。

台北を代表する有名観光地九份や貓空、永康街でいただく本場の台湾茶を、

台湾旅行の楽しみの一つとして挙げる方は少なくないのではないでしょうか。

 

台湾伝統の文化を知るという意味でも、観光の合間に一度は体験してみたいもの。

 

これだけ良質のお茶がたくさん採れるのだから、

台湾の人はさぞかしお茶に精通しているのだろうと、

僕も旅行客として台湾に来ていた際にはそう思っていました。

 

しかし、実際に暮らしてみて分かったのは

「あれ、意外とみんな飲まないんだな…」ということ。

 

むしろ、海外からやってきた文化であるコーヒーの方が深く浸透しているのでは、

と思ってしまうくらいです。

 

お茶屋さんで楽しむお茶は、

安くても300元(=約1,100円)以上はする高尚な飲み物。

 

テーブルでシェアしながら飲めるので、

一緒に行った人数が多いほどリーズナブルにはなりますが、

お茶菓子や食事メニューも結構なお値段するので、

なかなか足が向かないというのが現状のようです。

 

僕のボーイフレンドも例に漏れず、

伝統的なお茶はほとんど飲んだことがないというので理由を聞いてみたところ…

 

「甘くないものは、飲みものにあらず。」

 

との名言をいただきました。

 

お茶離れが進んでいる理由は、

あまい味付けのドリンクがあふれる現代の環境にもあるのかもしれません。

 

高雄まで1,500元の価値。

最近は台北だけでなく、合わせて台湾の他の都市へも行ってみたいという方が増えてきて、

台湾大好きな日本人の一人としてはうれしいところ。

 

台湾国内を効率的にまわるなら「高鐵(台湾新幹線)」がやはりオススメです。

 

台北駅から南側の終点にあたる高雄の左營駅まで、高鐵なら最速で90分。

台中までであれば最速で約45分と、

ビジネスでは日帰りで利用する方もいるくらい便利な交通手段です。

 

台北ー左營間のチケットは片道1,500元(=約5,600円)

 

5時間近くかかる火車(列車)で850元、

67時間かかるバスでも600元ということを踏まえると、

約2倍の料金で移動時間が1/4に短縮される

高鐵を選ぶ価値は充分にあると思います。

 

往復すれば3,000元(=約11,100円)と、

現地採用サラリーマンの僕にとっては確かに少なくない出費。

 

しかし、外国人であれば2割引の1,200元(=約4,400円)で乗れる方法もあるので、

おトクにかしこく利用したいところです。

 

関連記事→『Howto Taiwan 台灣指南』【台湾の新幹線は「外国人優待」があるって知ってた?】

 

風邪も虫歯も150元。

台湾で持ち歩いているマスク

意外と高いと感じるものが多い台湾での暮らしではありますが、

生活に関する出費の中でも破格の安さだと思うものが1つあります。

 

それは、お医者さんに行った時の「医療費」

 

もちろん、大きな病院の場合はこの限りではありませんが、

街中にある耳鼻科や皮膚科、歯科診療所などで治療を受ける場合、

支払うのは「掛號費」と呼ばれる診察費用150元(=約560円)程度のみです。

 

日本では診察の内容によって毎回支払額が変わりますが、

台湾では治療内容を問わず、一律掛號費のみで済みます。

薬代も込みの場合がほとんどです。

 

のどの痛みをみてもらうのも150元、

吹き出物のお薬をもらいに行くのも150元、

親知らずを抜いてもらうのも150元。

 

台湾の給与水準から考えても、これはビックリするくらいに安いと思います。

 

僕は台湾で語学学校に通っていた1年間は健康保険がなかったのですが、

風邪を引いたときに診療所へ行ってみると、

治療費は保健なしでも1,000元(=約3,700円)程度

 

保健のない状態での海外の医療費はすごく高いという印象を持っていたのですが、

家計に影響するほどの金額ではなかったので、安心した覚えがあります。

 

台湾旅行の途中、どうしても体調が優れなくなってしまったときは無理をせず、

街のお医者さんを訪ねるようにしましょうね。

 

ちなみに、台湾では出産の費用も日本に比べてかなり抑えられるらしいですよ。

 

関連記事→『0から始めるラーメン屋 in 台湾』【台湾で出産を経験!陣痛から立ち会いまで、出産費用は?】

 

まとめ

高雄・美麗島の人気観光スポット「光之穹頂(The Dome of Light)」

今日は、台湾旅行の前に知っておくと役立つ現地での金銭感覚についてのお話でした。

 

バリエーション豊富で一番身近なものが「食」ということで、

食べものを例にした部分が多くなりましたが、

現地でのお金のイメージはつかんでいただけましたでしょうか。

 

実際に長く台湾に住んでいて、

一番基準になると思うのは「1日の食費が300元(=約1,100円)」という部分。

 

これを頭においていると、現地の人とかなり近い感覚で台湾を巡れるのではないかと思います。

 

とは言え、せっかくの海外旅行。

 

フンパツするところはフンパツしつつ、ローカルな視点で旅を楽しみたい日には、

ここでのお話をぜひ参考にしてみてくださいね。

※記事中の日本円表記は1元=3.7円で計算しています。(2017年3月現在)

 

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旅の滞在先でお悩み中の方はぜひ参考にしてみてくださいね!

 

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