台湾でお部屋の下見をする際に必ずチェックしたい12のこと。

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台湾の賃貸物件のお部屋にあるダブルベッド

留学やワーキングホリデーで台湾へお越しのみなさん、お部屋探しの際はこんな点にご注意ください。

こんにちは!台北に来たばかりの頃、お部屋選びで大失敗した経験があるMae(@qianheshu)です。

『0から始めるラーメン屋 in 台湾』のデグさんが【留学/ワーホリ必見!3回の引っ越し経験者が教える台湾・台北市の家賃事情について】で書かれていたように、なかなか一筋縄ではいかない台湾のお部屋事情。

僕もこれまでに台北で2回お部屋探しを体験しているものの、日本とは全く勝手が違うために時間も手間も相当にかかりました。

お部屋探しの具体的な方法については【台湾お部屋探しの強い味方!「591」の使い方マニュアル。】をご参考いただければと思いますが、今回お話したいのはお部屋を見つけた後の「下見」に関すること。

台湾の物件は大部分が築数十年単位と年季が入っている上、設備上も難のあるお部屋が結構あったりするので、下見の際によくチェックしておかないと後々泣きを見ることにもなりかねません。

僕は、初めて住んだ部屋でリアルに泣きました 笑

その時の失敗談も織り交ぜつつ、台湾でお部屋契約する前に必ず見ておきたい項目をリストアップしてみたいと思います。

以下、台湾ではごく一般的な一人暮らし用のお部屋(套房 / キッチン・バスタブなし)を探す場合でお話を進めてまいります。

 

目次

1. お部屋は表に面しているか。

台北トップクラスの人口密度を誇る中和の住宅街

表というのは、「道路に面している側」という意味。

 

メインの通りから一本入ったところにあるような物件では、

間違いなく表に面したお部屋の方が良いです。

 

台湾の住宅街にある建物は隙間なくぎっちりと建てられていることが多く、

特に一人暮らしの場合は、窓を開けると目の前が隣の建物という、

裏側に面しているお部屋に当たることも多々あります。

 

裏側は日当たりがゼロ、かつ湿気も凄まじい。

 

きれいに晴れた日の昼間でも雨の日のように暗く、

窓を開けてもカビっ気たっぷりの空気しか入ってこないため、

雰囲気までもジメジメとしてきます。

 

もともと湿度が高い気候であることも追い打ちをかけ、日本では考えられない不快指数に。

 

カラダの健康にも、精神衛生にもよろしくありませんので、ゼッタイに避けるべき物件です。

 

表の通りからは夜でもスクーターの走る音や話し声は聞こえてきますが、

台北に住む以上それはデフォルトと思ってください 笑

 

ただ、目の前の道路は交通量が多く「空気が悪い」、「騒音がひどい」などの場合は

この限りではないかもしれませんが(むしろそんな場所にある物件は選ぶべきではないかも?)。

 

2. 窓は大きい、あるいは2つ以上あるか。

台湾の賃貸物件のお部屋にあるダブルベッド

僕が今住んでいるお部屋を選んだ一番の決め手は、窓が二つあったこと。

 

台北で初めて住んだお部屋は建物の裏側に面していた上に窓も小さく、

日当たりも換気も最悪。

 

そんな場所に2年間も住んでいたとあって、

2回目のお部屋探しの際はとにかく窓に飢えていました。

 

めぼしい物件をいくつか下見に行ったものの、

窓がない、あるいは気持ちばかりというところは少なくなく、

現在のお部屋に出会うまでに、かなりの労力を費やした覚えがあります。

 

あまりに見つからないので

「台湾では建てる側も買う側も、あまり窓を重視しないのか?」と思ったほどです。

 

暑い時期が多い台湾では、

直接陽が差し込む部屋はもしかすると嫌がられるのかもしれません。

 

しかし、表に面した窓があるのとないのではホントに生活の気分が雲泥の差なので、

時間をかけてでもこだわる価値は十分にあると思います。

 

太陽の光がしっかり取り込めて、空気もちゃんと流れる大きな窓。

あるいは別々の方角にそれぞれ1つずつ、2つ以上窓があるのが理想的です。

 

3. 排水のにおいがしないか。

排水口に流れる水道水

旅行でホテルに泊まりに行ってもよく思うことですが、

台湾のお部屋は浴室の排水システムが万全でないことが多々あります。

 

ドアを開けて入った瞬間、どこからともなく漂ってくる排水のにおい。

キッチンが付いていないとなると、原因はまず間違いなく浴室の排水口です。

 

数日の宿泊で終わるホテルの場合ならまだしも、

毎日帰り着くたびに長時間にわたって排水のにおいに襲われるとなると、

かなりキツい。

 

シャワーを浴びていると、あっという間に足下がプール状態になるのも、

気持ちのよいものではありません。

 

下見の際、実際に水の流れ具合をチェックできるなら一番ベストではありますが、

そこまでできない場合はぜひ鼻に意識を集中してみてください。

 

4. 浴室の換気は問題ないか。

台湾の賃貸物件浴室の換気口

台北で初めて住んだ部屋の設備で、最も問題だったのが浴室の換気。

 

契約する前に気づかなかった僕にも非があるのですが、

換気用の窓はもちろん、換気扇すら付いておらず、

全く浴室内の空気が逃げていかない状況でした。

 

建物裏側に面している+窓は小さい+浴室に換気システムがない=

 

春夏秋冬問わず、部屋中のものが見事に真っ白にカビました。

 

さらに、それだけではありません。

 

水滴が落ちてくるのではないかと思うくらいにジットリとした空気、

かつ30度を超える夏場の高温。

 

人間にとってはこの上なく過ごしにくい環境も、

他のいきものにとっては天国だったりしますよね…

 

ある夏の夜、外出先から帰ってきて蛍光灯のスイッチを入れる僕。

 

そのわずか5分後、ホッと息つく間もなく、

涙を垂れ流しながら、たまらずお部屋から全速力で逃げ出しました。

 

全長2cmほどもある台湾のハネアリが200匹以上、

ブンブンと飛び狂うお部屋を後に残して

 

浴室の換気方法は、下見のときに何が何でもチェックしておきましょうね。

 

5. ドアノブはちゃんと回るか。

台湾の部屋のドアノブ

意外と盲点ですが、お部屋内のドアノブ、

特に浴室へのドアの部分は一度ひねってみた方が良いです。

 

特に金属製のものは錆び付きやすく、

回してもドアが開かない状態になっていることが少なからずあります。

 

ここを修理してもらっていないと、気持ちよくシャワーを浴び終わった後

「あれっ…開かない…」と、冷や汗ものの体験をすることになりますのでご注意を。

 

僕も何も身に付けていない状態で何度焦らされたことか、枚挙に暇がありません

 

実際に住み始めた後も必ず開きが悪くなって来るので、

早めに大家さんに連絡して、その都度修理してもらいましょう。

 

6. 壁がはがれ落ちていないか。

台湾の部屋でよく発生する壁のガン「壁癌」

台湾はコンクリート建ての建物がほとんどなのですが、

一年を通して湿度の高い気候と相まって、どんなお部屋でも発生する特有の問題があります。

 

「壁のガン」と台湾の人が呼ぶそれは、

時間を経るごとに、壁の塗装やコンクリートが少しずつはがれ落ちてくる現象のこと。

 

ひび割れから始まり、割れ目から塗装のペンキが浮き上がり、

やがて中の石灰化(?)したコンクリートもろともごっそり落ちてきます。

 

補修しても数ヶ月立てばまたしつこく剥がれてくる壁に、最初こそ驚くかもしれませんが、

どのお部屋でも起こりうることなので

台湾に住み始めたばかりで不安を感じておられた方はご安心ください。

 

ただ、下見の際にこの現象を目撃した場合は、

お部屋の問題というより大家さんの姿勢を疑った方が良いかと。

 

キレイに直していない状態で借り手に下見させるような大家さんでは、

契約した後うまくやっていけるのか心配になります。

 

7.「最上階」か「頂樓加蓋」か。

台湾のごく一般的な住宅(マンション)の屋上への踊り場

最上階のお部屋と言われた時に、注意しておくべきポイントが1点あります。

 

それは、もともとの最上階であった階のさらに上、

屋上部分に後付けで建てられた「頂樓加蓋」ではないのか、ということ。

 

その階の郵便受けが一階に備え付けられていなかったり、

居住スペースに入る前の扉のつくりが他の階と明らかに違っていたりする場合は、

頂樓加蓋である可能性が高いです。

 

僕も現在のお部屋を下見した際には最上階と説明を受けていましたが、

実際はおそらく頂樓加蓋なのだろうと住み始めてから気づきました(←遅い)。

 

台北市内では撤去すべきという声も聞かれるようになっているように、

「頂樓加蓋」は簡単に言えば違法建築。

 

正式な階の物件に比べて家賃が安く、空間も広めというメリットはありますが、

安全性の面で完全な保障があるお部屋とは言えないので、契約するのであれば了解の上で。

 

ただ、現在「頂樓加蓋」に住んでいる身としては、嫌いではないですよ。

 

8. 洗濯機は「有料」か「無料」か。

台湾賃貸物件の共用スペースにある洗濯機

日本であれば、洗濯機は自分の部屋に1台あるのが一般的ですが、

台湾の一人暮らし用のお部屋の場合は、同じフロアの住民と共用になることが多いです。

 

下見のときに確認しておくべきは、洗濯機自体の使い方もそうですが、

それ以上に「有料」なのか「無料」なのかということ。

 

物件によっては稀に、コインランドリーのように

洗濯の度にお金を投入するタイプのところがあり、

住民であっても毎月一定の「洗濯費」がかかることになります。

 

実際に住む事になってから、「えっ!お金かかるの!?」とならないためにも、

事前に確認しておきましょう。

 

9. 洗濯物はどこに干すか。

台湾のごく一般的な住宅(マンション)の共用物干しスペース

洗濯し終わった後のものを干す場所も、必ず見ておきたいポイント。

 

洗濯機と一緒に、無料で使える乾燥機まで置いてくれているような

至れり尽くせりな物件はほぼあり得ないので、基本的には自然乾燥が主になります。

 

僕の現在住んでいるところは、フロアに入ってすぐのところが大きなベランダになっていて、

ここが共用の洗濯&物干しスペースになっています。

 

他の物件でも、共用のベランダや屋上、屋内に

物干しスペースが設けられているところが多いですね。

 

もし共用のスペースがない場合は、自分の部屋の中に干す事になるのですが、

窓の外に干せるスペースがない場合は、必然的に室内干しになってしまうので、

かなり不便かもしれません。

 

10. 電気代は1メーターいくらか。

レインボーフラッグと夜のテーブルライト

【台湾お部屋探しの強い味方!「591」の使い方マニュアル。】でも触れていますが、

台湾の家賃には、水道、ガス、インターネット、

ケーブルテレビなどの費用は含まれていることが多く、

自分で別途支払わなくてはいけないのは電気代のみという場合がほとんどです。

 

物件によって1メーターいくらで計算するかが違っているので、

下見のときに大家さんに尋ねておくのが間違いないかと思います。

 

目安として、1メーター6元以内に収まっていれば許容範囲。

 

「外国人だからと足下を見られて高く設定されることもある」とよく耳に挟むので、

後でトラブルにならないためにも、契約前にはっきりさせておきたいところです。

 

11. 大家さんは親切か。

孫中山の人形クローズアップ

台湾の不動産屋さんは物件の販売専門なため、

賃貸物件は大家さん自ら借り手を探すのが一般的です。

 

日本では賃貸物件でも不動産屋さんを通して探す事が多いので、

大家さんに直接会うことはほとんどありませんが、

台湾では下見から契約、毎月の家賃の支払い、修理の依頼まで、

すべてを大家さんと直接やりとりすることになります。

 

下見の際には、お部屋の設備にも注意を払う必要がありますが、

案内してくれている大家さんのチェックもお忘れなきよう。

 

台北で一番最初に住んだお部屋の大家さんは、例のハネアリ事件の際に連絡が取れず、

結局、数週間後の解約手続きの時になってようやく顔を合わせた始末。

 

あまりに放任主義な感じだと、

暮らし始めてからいろいろと問題が勃発する可能性大です。

 

最短でも1年契約になることがほとんどなので、

1年間親切に対応してくれそうかどうかも同時に観察してみてください。

 

12. 大家さんはどこに住んでいるか。

台湾のごく一般的な住宅(マンション)の玄関

大家さんは同じフロアや建物内に住んでいることもありますし、

物件のあるエリアとはかなり離れた場所に住んでいることもあります。

 

一番ベストなのは、近すぎず遠すぎず、何かあったときには

20分以内で駆けつけてもらえるくらいの距離感ですね。

 

先ほどのドアノブが回らなくなったから始まり、壁の塗装が落ちてきたので補修したい、

シャワーのお湯がでなくなった、洗濯機が動かない…など、

台湾のお部屋は設備が古いこともあって、頻繁に問題が発生します。

 

そんな折に、連絡してすぐに対処してくれる大家さんだと、すごく頼りがいがあるのです。

 

それなら「同じ建物に住んでいるのが一番良いのでは?」と思われるかもしれませんが、

これも実は考えもの。

 

ときどきお世話を焼いてくれるくらいならまだ良いですが、

普段の生活にまで干渉してくる可能性がなきにしもあらずです。

 

プライバシーは守りつつ、付かず離れずな関係を築けるのが望ましいかと思います。

 

まとめ 

台湾賃貸物件(一人暮らし用ワンルーム)夜の部屋内

今日は、台湾でお部屋の下見をする際に必ずチェックしたい12のこと

をまとめてみました。

 

日本のお部屋のクオリティを知っていると、

台湾のお部屋事情にはなかなか馴染みがたい部分があるかもしれませんが、

これも海外ならではの体験。

 

下見の際には、あまりの濃厚なローカル感に絶句してしまうことも、

きっとあることでしょう 笑

 

ですが、いろいろと見て回っているうちに

少しずつ自分なりに重視したいポイントが絞れてくるはずなので、

ぜひ納得いくまで探してみてくださいね。

 

【部屋を探すならどこがいい?台北の住みたいエリアBEST5!】には、

僕が次に引っ越しをするなら住んでみたい台北のエリアを選んでみましたので、

合わせてご参考にどうぞ。

 

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→台北で1ヶ月快適に生活するにはいくら必要?

→ところで、台湾に住んでいる日本人って毎日なに食べてるの?

→アジア最高のゲイフレンドリー国・台湾で暮らす6つの方法。

→そういえば、台湾在住の日本人ってどんな部屋に住んでるの?

→キッチンなし台湾暮らしの台風来襲時はどんな食料を備えるの?

 

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