トイカメラで写真を撮影すると、どんな仕上がりになる?フィルムカメラブランド・ロモグラフィー(Lomography)の「Diana F+」で切り取った台湾の風景をまとめてみました。
こんにちは!10年ほど前、トイカメラに熱を上げていた台北在住のMae(@qianheshu)です。
みなさんは、「トイカメラ」って、ご存知でしょうか?
カメラはカメラなのですが、とってもシンプルな構造で、まさにおもちゃのようなフィルムカメラ。
僕は、まだ日本で暮らしていた頃〜台湾で暮らし始めた頃にかけて、このトイカメラに熱中していたことがあります。
時間がある時はふらりと出かけて、気の赴くままにパシャパシャと、街の景色を撮影しておりました。
僕が使っていたのは、フィルムカメラブランド・ロモグラフィー(Lomography)の「Diana F+」というトイカメラ。
長い間、カメラの存在すら忘れていたのですが、先日ふと思い立って部屋の整理をしていたところ、クローゼットの奥からひょっこり出てきたのです。
当時使っていたカメラと、撮影したフィルム写真たち。
それらを眺めていると、何だか無性になつかしくなって、トイカメラに関することを書いてみようかな、なんて思いついた次第です。
写真アプリでも「トイカメラ風」加工はよく見かけますが、本物のトイカメラって、一体どんな写真が撮れるのか?
今日は、僕がロモグラフィー(Lomography)のトイカメラで撮影した、台湾の写真たちを整理してみたいと思います。
フィルムカメラブランド・ロモグラフィー(Lomography)って?
![ロモグラフィー台北大使館の外観](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07931-1024x768.jpg)
![ロモグラフィーのポスター](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07933-1024x768.jpg)
「ロモグラフィー
(Lomography)」は、
オーストリアに拠点を置く
フィルムカメラブランド。
ロモグラフィーの
起点とも言えるカメラ
「Lomo LC-A」、
35mmフィルムで撮る
「La Sardina」、
魚眼レンズ装備の
「Fisheye」などの
フィルムカメラを始め、
周辺アイテムや
各種フィルムなどの取り扱いも。
オンラインはもちろんのこと、
世界各地の街に
ショップが展開されており、
台北では、
MRT忠孝敦化駅の近くに
「台北大使館」と
名付けられたお店があります。
ロモグラフィーのWebサイトを
のぞいてみると、
「ロモグラフィー10ゴールデンルール」
という、
トイカメラを楽しむための
提案なども掲載されており、
フィルムカメラへの深い愛が
感じられるブランドです。
![ロモグラフィーのフィルム現像サービス](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07938-1024x768.jpg)
![ロモグラフィーで現像したフィルム](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07986-1024x768.jpg)
僕がロモのカメラを購入したのは、
まだ日本で暮らしていた
10年以上前のこと。
(たしか、ヴィレッジヴァンガードで
購入した気がします。)
台北に来てからは、
ロモのショップで主に、
フィルムの購入や現像で
お世話になっていました。
現像では、
デジタルデータのスキャンを
お願いすることもでき、
昔はfrickrのアカウントに載せて、
写真好きの方々との交流を
楽しんだりもしていました。
僕の愛用していたロモのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07948-1024x768.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」の上部](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07962-1024x768.jpg)
僕が使っていたのは、
「Diana F+ BlackJack」
という、トイカメラです。
現在のホームページには
掲載されていないので、
もしかすると、
すでに廃番になっている
機種かもしれませんが、
基本的な機能は
「Diana F+」と同じです。
トイカメラとは文字通り、
おもちゃのような
カメラのこと。
冒頭でも触れましたが、
「こんなに簡単な仕組みで
写真が撮れるんだ!」
と、驚くほど、
こちらのカメラも、
プラスチックでできた、
とてもシンプルな構造です。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」のシャッター](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07954-1024x768.jpg)
シャッターは、
レンズ右側上方にある、
レバーを指でパチッと
下ろすだけ。
シャッタースピード1/60秒の
「ノーマル撮影」と、
レバーを下ろしている間、
シャッターが
開きっぱなしになる
「バルブ撮影」の2種類を、
シャッター横のレバーで
設定できます。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」の露光調整](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07972-1024x768.jpg)
露光も調整でき、
「曇り」「薄曇り」「快晴」
「ピンホール」の4つから
選べます。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」のピント](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07959-1024x768.jpg)
レンズを囲むようについている
輪っかをくるくるまわすと、
ピント調節に。
被写体との距離に合わせて
調節できますが、
近くて1m〜なので、
至近距離の撮影には
向きません。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」の裏蓋](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07963-1024x768.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」で使うフィルム](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07979-1024x768.jpg)
また、「Diana F+」の
大きな特徴なのが、
フィルム。
「ブローニーフィルム」と呼ばれる、
120mmのフィルムを使うのですが、
撮った写真は、
インスタントカメラでよくある
横長タイプではなく、
正方形に仕上がります。
では、
トイカメラを使って写真を撮ると、
どんな感じに仕上がるのか。
僕が、
「Diana F+ BlackJack」を使って、
台湾で撮った写真を
いくつか載せてみたいと
思います。
トイカメラで撮った写真の仕上がりは?「Diana F+ BlackJack」で切り取る台湾。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_9](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000009-1024x1005.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_4](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000002-1024x1015.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_2](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000001-1024x1005.jpg)
トイカメラと言えば、
一番の特徴は、
写真アプリの加工でも
よくある、
四隅が暗くなる効果。
「Diana F+」では、
快晴の時より、
曇りの日に撮ると、
この四隅効果が
より強めに出るような
気がします。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_3](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000002-2-1024x1018.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_8](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000008-1024x1005.jpg)
つぶつぶとした
フィルムの風合い。
よりレトロさが増す
この感じが、
トイカメラならではで、
台湾のノスタルジックな風景に、
とてもよく似合うように
思います。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_10](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000011-2-1024x1005.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_12](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000012-3-1024x999.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_5](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000005-2-1024x1005.jpg)
また、
シャッターを押した後、
フィルムを巻かずに
2度目のシャッターを押すと、
「多重露光」に。
1つの写真に、
2つ以上の異なるイメージを
重ね合わせることができます。
時々、単純に
フィルムを巻き忘れて、
重ねて撮ってしまうことも
あるのですが、
これは
アナログなカメラならではの
表現かもしれません。
大雑把で、予測不能。思いがけない効果が加わるトイカメラの写真。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_11](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000012-2-1004x1024.jpg)
トイカメラの醍醐味は
何と言っても、
現像するまで
仕上がりが全く分からないこと。
ファインダーが
(一応)ついていて、
(一応)アングルも
決めたつもりで撮るのですが、
仕上がってみるとこれがもう、
思っていたのと全然違います 笑
慣れてくると、
うまく撮れるように
なるのかもしれませんが、
バッチリ決めた画面を、
きっちり写真に収めることは、
すごく難しいです。
「えっ!? なにコレっ!?」と、
思いがけない効果が
加わることも多く、
この大雑把さや予測不能さが、
デジタルに慣れていると、
逆に新鮮に感じられます。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_1](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000001-2-1024x989.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_7](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000008-2-1024x1003.jpg)
例えば、こちら。
画面にドットや数字が
うっすら浮かんでいるかと
思います。
これ、実は
狙ってつけたわけではなく、
フィルムの裏側に
プリントされているマークが
映り込んでしまっています。
裏蓋についている
枚数確認用の覗き窓から、
外光が入り込んで
しまうためらしく、
それを知って以降は、
覗き窓をテープなどで
カバーするようになりました。
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_6](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000007-1004x1024.jpg)
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+」で撮影した台湾の風景_13](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/000012-1024x1012.jpg)
ピントがうまく
合っていなかったり、
カリカリとフィルムを
手巻きする際に
傷が入ってしまうことも、
日常茶飯事。
正直、画面全体を
きっちりと
コントロールすることに、
撮影の楽しみを見出す方には、
トイカメラは
向いていないと思います。
しかし反対に、
思いがけない効果を、
おもしろい「味」として
楽しめる。
そんな方であれば、
トイカメラにハマる素質は、
充分にあるかもしれません。
まとめ
![ロモグラフィーのトイカメラ「Diana F+ BlackJack」のレンズ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC07950-1024x768.jpg)
今日は、
ロモグラフィーの
トイカメラで撮る台湾
として、
フィルムカメラで撮った写真を
まとめてみました。
純粋に、
「何だかおもしろそう!」
と思って、
何かの役に立つかどうかなんて
完全無視で、とことん楽しむ。
そういうある意味、
心に素直に従うことって、
歳を重ねるごとに
難しくなったり、
忘れてしまったり、
諦めてしまったり
しがちになるようなあと、
常々感じています。
でも、果たして、
そんな風に日々を過ごしていて、
いいのだろうか。
たまたま
クローゼットの奥から現れた
トイカメラを手にしてふと、
そんなことを考えてしまいました。
久しぶりに、
Dianaを首から下げて、
余計なことは何も考えずに、
街歩きにでも行こうかな。
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