台湾で人に会った時はどうやって挨拶すればいい?日常会話でよく耳にするフレーズをまとめてみます!
こんにちは!5年にわたる台湾現地採用生活のおかげで中国語もだいぶ訓練されてきたMae(@qianheshu)です。
みなさんは、中国語の挨拶というとまずは何を思い浮かべますか?
おそらく大部分の方は、特に勉強をしたことがなくても馴染みのある「你好(ニーハオ)」というフレーズを挙げるのではないかと想像します。
台湾でも、確かによく耳にするこの言葉。
でも実際に生活の中で触れていると、実はただの「こんにちは」とは違った独特のニュアンスが含まれていることに気がつきました。
そして、台湾では意外にも「你好」以上にポピュラーなフレーズも。
日本、いや世界中でおなじみのあの言葉が、台湾では日常に深く浸透して使われているんです!
今日は、台湾で中国語の挨拶をするときに知っておきたい便利なフレーズをニュアンスとともにご紹介したいと思います。
教科書では教えてくれない「你好(ニーハオ)」の意外なニュアンス。
中国語で「こんにちは!」と言えば「你好(ニーハオ)」。
中華圏に行ったことのない人、中国語の勉強を全くしたことのない人でも、
必ず一度は聴いたことのある最も有名なフレーズではないかと思います。
旅行で台湾にやって来た時、ホテルのフロントやレストラン、夜市で
「你好」から入れば一気に親しみが増すこと間違いなしなので、
どんどん使っていただきたいところです。
しかし、です。
僕も台湾で暮らし始めたばかりの頃は、
挨拶と言えば「你好」だろうと思い、どしどし放っていたのですが、
何となく相手の反応がしっくり来ない場合があることに気づき始めました。
どうやら、会った相手が初対面でない場合、
「你好」は必ずしも最適なフレーズでない様子。
直訳では確かに「こんにちは」ですが、
その中には「初めまして」なニュアンスも含まれているのです。
「初めまして」には「初次見面」という別のフレーズもあるものの、
挨拶としては堅すぎるのか、仕事でも一度も耳にした記憶がありません。
「你好」なら少し砕けた感じでカジュアルに使えるので、
台湾の人たちもこちらを好んで使っているようです。
なので、すでに親しい間柄にもかかわらず「你好」と言ってしまうと、
何だか一気に距離感が増してしまうことに。
「你好」を使うのは、初めて会った相手に挨拶する時、
お店に入った時くらいを想定しておきましょう。
よくよく考えてみると、
日本語でも友達に対して「こんにちは」なんて、改めて言わないですよね 笑
▶︎「你好」発音サンプル
親しい間柄では「哈囉~(ハロ~)」がベスト!
じゃあ、友達やクラスメイトなど、かなりの頻度で会う相手にはどうやって挨拶するの?
台湾ではズバリ、「ハロ~!」でOKなんです!
「えっ?! まさかの英語?!」と、僕も初めて聞いたときには驚きましたが、
これが台湾ではかなりスタンダート。
中国語では「哈囉~」と書き、
LINEやSNSでメッセージの書き出しとしてもよく使われています。
ちなみにもっと簡単に「嗨(ハァイ)!」で済ませるのもアリ。
どちらも「你好」よりグッとフレンドリーな印象になるので、
会うのが2度目以上という相手に挨拶するときは、ぜひ使ってみてくださいね!
仕事の場でも、頻繁にやりとりをしていて良く見知っている馴染みのクライアントなどには、
使って問題ないと思います。
が、相手の立場が自分よりかなり上の場合は「你好」の方が無難な場合もあるので、
ケース・バイ・ケースで。
▶︎「哈囉 / 嗨」発音サンプル
初めて会う人には「幸會(シンフイ)」と習うけれど…
中国語の教科書には、ビジネスの場でよく使われる挨拶として
「幸會(シンフイ)」というフレーズも出てきます。
これは、初めて会う相手に対して「お噂はかねがね」とか「お会いできて光栄です」
というニュアンスも込めた「初めまして」の意味になります。
語学学校で中国語を学んでいた頃から、台湾で仕事を見つけることを目標としていた僕。
「これは、覚えておかなくては!」と思い、特に注意してメモしていた記憶があります。
しかし、仕事を始めてみてからそのメモが役立ったかというと、残念ながら徒労に 笑
周りの台湾人の同僚たちが使っている場面にも、全く遭遇したことがありません。
むしろ「幸會」というガチガチな言葉を使うよりも、
普段の仕事の中では「你好」で充分。
台湾ではビジネスの場と言っても、
日本のように「スーツでビシッと!」「お辞儀は45°!」「名刺交換は両手で!」
みたいな改まり感はあまりないので、逆にゆったり構えてフレンドリーに、
余裕を感じさせるくらいの佇まいの方が好まれるのではないかと思います。
実際にその場にいたことがないので定かではありませんが、
国家外交や大企業トップ同士の会談など、非常に重大な局面などでは、
もしかするとよく使われるフレーズなのかもしれません。
▶︎「幸會」発音サンプル
出勤は「早安(ザオアン)」、退勤は「拜拜(バイバイ)」でOK!
ビジネスのお話のついでに職場での挨拶についても触れておくと、
こちらも台湾ならではのユニークな使い方があります。
まず、朝出勤したときには「早安(ザオアン)!」
あるいは「早(ザオ)!」。
これは「おはようございます!」「おはよう!」の意味ですので、
日本と全く同じ感覚で良いかと思います。
ちなみに、日本で売られている中国語のテキストなどではよく
「早上好(ザオシャンハオ)」と書かれていることがあります。
これは中国大陸での使われ方ですが、台湾では「早安」の方が主流です。
そして、おもしろいのが退勤の時。
日本であれば「おつかれさまでした。」と、
半ば申し訳なさそうに口にしながらそっと職場を去るところでしょうが、
台湾ではびっくりするほどにカジュアル。
友達に言いかけるのと同じように、
なんと「拜拜(バイバイ)!」でOKなんです!
しかもすごいのが、相手が上司でも社長でも「バイバイ」がまかり通ってしまうこと。
僕も最初は失礼にあたるのではないかと恐る恐るだったのですが、
今ではすっかり「バイバイ」が染み付いてしまいました。
あまりに慣れすぎてしまったせいで、日本で初めて会った目上の人にも
思わず「バイバイ」が出そうになるので、恐ろしい限りです 笑
ちなみに、「バイバイ」の前に
「我先走(ウォー・シィェン・ゾウ / 先に上がります)」をつけると、
より退勤の挨拶らしくなります。
▶︎「早安 / 拜拜」発音サンプル
「呷飽未(ジャッ・バー・ボェ)?」はご飯に誘われているのではない。
もう一つ、台湾で有名な挨拶のフレーズと言えば「呷飽未(ジャッ・バー・ボェ)?」。
これは台湾語で「ごはん食べた?」という意味で、
中国語でも「吃飽了沒(チー・バオ・ラ・メイ)?」
「吃飯了嗎(チー・ファン・ラ・マ)?」などの形でよく耳にします。
台湾に来たばかりの頃、僕はこれを「ごはんに誘ってくれている」のかと思っていました。
日本であれば、大抵の場合は
「ごはん食べた?」→「まだ。」→「じゃあ一緒に行こう!」という流れになりそうなもの。
しかし台湾では、
「ごはん食べた?」→「まだ。」→「えっなんで?! 早く食べておいで!」と、
一緒に行く気満々になっていると、まさかの放置プレイを食らうことになります。
それも、そのはず。
台湾人が「ごはん食べた?」と尋ねるのは、別に一緒にごはんを食べたいからではなく、
「今日はいい天気だね!」同様、コミュニケーションのきっかけづくりにすぎません。
そのくらいのごく軽い意味合いなので、特にご飯どきの時間でなくても
「ごはん食べた?」はあちこちでよく耳にします。
もし尋ねられた時は、
「呷飽(ジャッ・バー / 食べました)。」「有(ヨウ / 食べました)。」
「現在去吃(シィェン・ザイ・チュゥ・チー / これから食べに行きます)。」
などと答えておくと良いかと思います。
くれぐれも、誰かさんのようにごはんに誘ってくれていると誤解されませんように。
▶︎「呷飽未?/ 吃飽了沒?」発音サンプル
まとめ
今日は、 台湾でよく使われている中国語の挨拶についてご紹介しました。
台湾で生活していると、「哈囉~(ハロ~)」は本当に
「你好(ニーハオ)」の3倍くらいの頻度で耳にするフレーズ。
現地にお友達や知り合いがいて、これまで「你好」を使っていた方がおられましたら、
次回はぜひ「哈囉~」で挨拶をしてみてください。
これまで以上にお互いの距離が縮まること間違いなしです!
そして、「你好」はたった2文字のフレーズながら、
「初めまして」や「お会いできて光栄です」と言った意味も込めて使えるのでとても万能。
お仕事で台湾にお越しのご予定がある方は、
笑顔で「ニーハオ」から入ればスムーズに商談が進むかも(?)しれませんよ。
※記事中イメージに登場する男性は、中華民国建国の父「孫中山」という人物です。挨拶は「幸會(シンフイ)」でいきましょう。
※発音サンプルは僕のボーイフレンドにお願いしました。謝謝你〜❤️
▼台湾での中国語学習で一番よく使われているテキストと言えばコレです!▼
おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
→台湾でお部屋の下見をする際に必ずチェックしたい12のこと。
コメント
コメント一覧 (5件)
寫得很好~~常常被日本人問中文的問題卻不知道該如何解釋~~看了你的文章就很清楚日本人不懂的地方在哪裡了XD受益良多
謝謝你!
我覺得台灣的「哈囉〜」真的太好用了, 跟日本的打招呼方式比起輕鬆很多 笑
初めまして!私は日本在住の女性でyakinikuと申します。kazuki さんのブログを楽しく読ませていただいています。最近中国語の勉強を始めたのですが、台湾華語に関心があります。最終的には台湾で活かすことが出来たら!と思っております。kazuki さんは最初から簡体字の中国語では無く台湾華語を学ばれたのですか?そしてkazuki さんが後に先生に教わられたのは簡体字の中国語の方ですか?私が住むところは田舎の為、台湾華語を教えてくれる人を探すのは難しく今は簡体字の中国語を少しずつですが学んでいます。大陸の中国語と台湾華語は発音も文字も違うと聞きました。これから具体的にどんなふうに勉強していこうかなぁと悩んでいるところです…。お忙しいところ申し訳ないのですがお時間が大丈夫な時にでもアドバイスを頂けたら嬉しいです。よろしくお願いいたします!
こんにちは!
実は僕も同じく田舎の方に住んでいたため、中国語を勉強する資源を探すのに苦労しました。
最初に買った中国語のテキストは、簡体字のものでした。
ただ、単語や文法、言い回しなど、基本的なところは同じとは言え、中国大陸と台湾ではやはり違いがあるので、
繁體字のテキストが入手できるのであれば、それを使うに越したことはないと、今振り返ってみても思います。
台湾でポピュラーに使われている『視聽華語』というテキストは、日本でも(ネットなどで)入手可能なのでAmazonで調べてみてください。
実際にどのように勉強を進めたかは、こちらの記事にもまとめているので、ご参考ください。
→中国語で仕事をするためにゼロから実践した4つのステップ。
早速のお返事、ありがとうございます!おすすめしていただいたテキストを早速入手してみたいと思います。語学の勉強は根気強くコツコツと…と分かってはいるものの早く上達したいっっと焦ってしまいます
これからもブログ楽しみにしております。kazuki さん体調に気をつけて台湾での生活を楽しんで下さいね。私もいつか!!目標達成できるよう頑張ります。
ありがとうございました!