1年に1度の大イベント、ついに開催です!
お気に入りの台湾マークが入ったレインボーフラッグをリュックのポケットにさして駆け回っていたら、どこかに落としてしまい若干ヘコみ気味のMae(@qianheshu)です。どうもこんにちは!
さてなぜ落としてしまったかというと… 昨日2015年10月31日はアジア最大級のLGBTイベント「台灣同志遊行(台湾LGBTプライドパレード)」の日だったのです!
台湾各地はもちろん、日本も含めた世界各地からやってきたグループや個人が台北に大集結!
なんと、史上最大8万人近くが参加したという歴史的な大イベントとなりました!
そこで今日は、去年にも増してさらに勢いづく、アジア最大級のプライドパレードの様子をご紹介!
東京でも味わえない熱気とパワーを、台北より愛を込めてお届けします!
ハローウィン×LGBTプライド。
今年の集合場所は、去年と同じく總統府前の景福門。
小雨の降るあいにくのお天気にもかかわらず、出発時間30分前に駆けつけてみると、
すでに移動すらままならないほどの賑わいぶりです。
出発前のこの時間は、各団体の宣伝活動や記念撮影タイム。
スタイル抜群のモデルさんが、プラカード片手に会場を練り歩いていたり、
お揃いのユニフォームでずらりと並ぶお兄さまたちと一緒に写真が撮れたり。
LGBT支持を訴えるキリスト教団体は、巨大オブジェで会場内の注目を一挙に集めます。
会場内では、色とりどりのメッセージ入りステッカーも配られていました。
肩や胸に貼り付ければ、にじいろアイテムを準備できなかった参加者も
パレード仕様に早変わりです!
今年はちょうどハローウィンとも重なっていたため、参加者の仮装はいつにも増して気合い十分!
思わず一緒に写真を撮りたくなるド派手なコスチュームで会場を盛り上げます!
台湾でも誰もが知ってる美少女戦士たちは記念撮影に引っ張りだこ!
野太い声のマーズが一番人気みたいです。
レインボーな柴犬たちも、この日のためにおめかし。
可愛らしい姿で愛嬌を振りまきながら、一緒にパレードに臨みます!
「ありのままの青春」のために立ち上がろう!
今年のテーマは「年齡不設限-解放暗櫃・青春自主 No Age Limit.」。
「年齢によって差別される現実と向き合い、真の自由を手に入れよう!」
という意味が込められています。
現代的社會呈現一種對於年輕人的全面否定,
對兒少而言,除了考試科目以外,最好一切無知,
但是一旦跨過十八歲成年,卻又希望他們什麼都要會,負起完全的責任。
對性如此、對生活中大大小小的各種期望也是如此,成年人箝制了青少年「適性」的發展。
到了老年,「身體」卻又不再是自己的,
老人生活中的情感、慾望、陪伴需求被否定、忽略。
年齡與性別從法律到社會規範設下的重重暗櫃,阻礙、限制了我們自在展現自我的空間。
今年,台灣同志遊行聯盟邀請大家,
與我們一同思索、探討,面對法律與規範對不同年齡與不同性別設下的重重界限,
要如何陪伴、培力與突破,才能釋放出性多樣社群自在生活的空間,解放暗櫃,青春自主!
via : 台灣同志遊行 公式サイト
現代社会には、若者たちに対しての「全面否定」が存在しています。
大人たちは「試験科目以外のことには構わなくても良い!」と言いながら、
18歳を迎えた瞬間から「何でもできるようになれ!」、
「あらゆることに対する責任を持て!」と、
少年(少女)たちに筋の通らない要求を繰り返しています。
性や生活のあらゆる場面においても同じく、「まだ子供だから」という理由だけで、
大人たちによって青少年の「適性の成長」が妨害されています。
一方で老年期に入り、周囲の手助けが必要な身分になると、
生活の中で湧き上がってくる感情や望み、パートナーと共に歩む権利、
すべてが否定され、無視されています。
年齢や性別を理由に、「自分らしくあること」が法律や社会によって黙殺され、
阻害され、制限を受けているのです。
そこで今年のパレードでは、
法律や社会によって暗黙のうちに築かれている「年齢と性別」の壁に立ち向かうことを、
台灣同志遊行聯盟は宣言いたします。
どのように協力し、力を養い、この壁を突破していけば良いのか、
そしてLGBTコミュニティーの人々が自ら扉を開放し、
ありのままの青春を手に入れるためにはどうすればよいのかを、
ぜひみなさんと共に考えていきたいと思います。
訳 : Kazuki Mae
パレード路線は、政府関連の施設が密集する地区を通り抜ける北回りと、
観光やショッピングで多くの人が集まる商業地区を練り歩く南回りの2つ。
性別や国籍を問わず、幅広い年齢層に訴えかけることのできる、
まさに今回のテーマにぴったりのルート設定です。
いざ、8万人の大行進!
さあ、いよいよ出発です!
プライドパレード名物「巨大レインボーフラッグ」に続いて、
参加者たちが続々と台北の街へと繰り出していきます。
台北のパレードの魅力といえば、とにかく賑やかで派手なこと!
色とりどりコスチュームを身につけた大部隊が、
大音量のクラブミュージックを響かせながら、街じゅうにLGBTの支持を訴えかけていきます。
鍛え上げられた肉体を惜しげもなく披露するボーイズたち。
これが目を引かないわけがありません!
パレードカー上のイケメンから参加者へと飛ぶエールに、ひときわ力が入ります!
なんと、4車線の道路を完全に埋め尽くすほどの大行列!
1年に1度の大イベントを一目見ようと、沿道にも支持者が溢れかえります。
アジア最大規模のLGBTイベントということもあり、コンピューターや金融関連企業など、
世界的に有名な企業も多数参加。
J.P.Morganはいち早くLGBT層に向けての広告を打ち、
台湾での知名度を一気に上げたことで知られています。
レズビアンへの支持を訴えるのは、レズビアン雑誌「LEZS」のグループ。
台湾の大人気歌姫・蔡依林(Jolin)が表紙に登場したことで話題沸騰中です。
同性婚の議論も活発な台湾。
来年に行われる台湾總統選挙の最有力候補・蔡英文は、
今回のパレードに合わせて正式に同性婚の支持を表明しており、
近い将来での実現に期待が高まっています。
日本からも「東京レインボープライド」が参加!
台湾の支持者に向けて来年2016年の開催をアピールしてまわります。
沿道にも広がっていく、にじいろの輪。
メインの隊列と沿道の人々との境目も徐々に薄くなり、
より大きな隊列を作りながらゴールを目指します。
出発地点ともなっていた景福門前の特設ステージに戻ってくると、
参加団体や支持者からの熱いスピーチや、ダンスユニットによるパフォーマンスが行われていました。
ステージ前に座り込んで、疲れた体を休ませながら数々の応援メッセージに耳を傾けます。
ステージ上で発表された集計によると、今年のパレードは去年の参加者数を超え、
なんともうすぐ8万人に届こうかという大快挙!
台湾LGBTプライドパレード13年の歴史上最大の規模となりました。
来年はいよいよ10万人!?
新たな目標に向けて、会場一体となって決意を新たにしながら、
2015年のパレードは大成功のもと幕を下ろしました。
まとめ
今日は、台北より2015年LGBTプライドレポートをお届けしました!
アジアNo.1のLGBTイベント「台灣同志遊行(台湾LGBTプライドパレード)」は
毎年10月の最終土曜日に開催されています。
残念ながら今年は参加できなかったという方、来年もぜひ参加したいという方、
2016年もぜひ台湾で「最大級のにじいろパワー」を体験してみませんか?
台灣同志遊行 Taiwan LGBT Pride
Web : http://twpride.org/
Facebook : https://www.facebook.com/Taiwan.LGBT.Pride
それでは、今日はこのあたりで。
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