旅行会話帳どおりに読んだのに通じない!そんな経験ありませんか?
こんにちは!中国大陸からの猛烈寒波の影響で「絶賛風邪引き中」のMae(@qianheshu)です。
さてさて、突然ですが。
今日から、台湾現地採用4年目のMaeが身近な中国語をお伝えする「にじいろ中国語講座」始まります!
これから不定期で「中国語で台湾人と友達になること」を目標にお役立ち間違いなしの中国語をご紹介してきますので、どうぞよろしくお願いします!
記念すべき1回目は、中国語の基本中の基本「発音」についてです。
これを分かっていないと「読み方は正しくても全く通じない」というのが中国語の恐ろしいところで、「ニーハオ」すら通じない可能性もあるのです。
今日は発音の基本「四声」を理解して、中国語を話す上での最初のステップを踏み出しましょう!
「四声」ってなに?
中国語を話すときには「発音」以外に
「イントネーション」もとても重要な意味を持っています。
このイントネーションには4種類があるのですが、
これが「四声」です。
日本語にもイントネーションはありますが、
中国語の場合はその重要度が比べ物にならないほどに違います。
四声を理解せずに話していると、
言いたいことが伝わらなかったり、
全然違う意味になってしまうこともあるのです。
例えば、「wen」と言う発音。
四声のイントネーションで発音すると
「問」、「問う、尋ねる」という意味です。
▶︎ 「問」発音サンプル
しかし、これをうっかり三声のイントネーションにしてしまうと…
「吻」、「キスをする」という意味になります。
▶︎ 「吻」発音サンプル
「お尋ねしたい」が
「キスしたい♥」
になってしまったらタイヘンですよね?!
そんなことにならないためにも、
中国語会話の基本中の基本「四声」をまずは理解しておきましょう。
一声
まず、一声から。
「ma」の発音で見ていきましょう。
一声の発音はとっても簡単!
音の高さを変えずにまっすぐ伸ばして発音すればOKです!
よく耳にするところで近い発音と言えば…
山手線の「渋谷ー」の「やー」、まさにアレです!
表記するときには「a(母音)」の上に「¯」を付けますが、
パソコン上では便宜的に「ma1」と書かれることが多いです。
「お母さん」の意味の「媽」は一声にあたります。
▶︎ 「中国語 一声」サンプル
二声
二声は、音程を低いところから高いところへ、
語尾を上げるように発音します。
例えば、ずっと片思いをしていた相手が
自分に興味を持ってくれていることをひょんなことから知って、
「えぇっ!ホントに!?」
と驚くときの、あの「えぇっ!」に近いです。
表記は「a(母音)」の上に「´(右肩上がりの線)」、
パソコン上では「ma2」となります。
麻婆豆腐の「麻」が二声ですね。
▶︎ 「中国語 二声」サンプル
三声
ちょっと難しいのが三声。
一度下がってから、もう一度語尾を上げるイメージで発音します。
気になる相手にすでに恋人がいることが判明して、ため息まじりに
「あ〜あ。いけると思ったのに…」
と落胆したときの、あの「あ〜あ。」のイントネーションがそれです。
表記するときは「a(母音)」の上に「ˇ(V字に折れた線)」、
パソコン上では「ma3」と書かれます。
現在の台湾総統・馬英九の「馬」は三声です。
▶︎ 「中国語 三声」サンプル
四声
最後の四声は、二声の逆。
音程を高いところから低いところへ、
語尾を下げるように発音します。
英語の「hey!」を発音するときの下がり方と、ほぼ同じです。
表記は「a(母音)」の上に「`(右肩下がりの線)」、
パソコン上では「ma4」と書かれます。
「罵る」の意味の「罵」が四声です。
▶︎ 「中国語 四声」サンプル
今、台湾で注目を集めている中国語ワードといえば?
では最後に、今台湾で討論の的になっている最重要単語を一つ覚えておきましょう。
台湾では、僕のように同性に恋をする人のこと、
もっと広い意味ではセクシャルマイノリティ(LGBT)ことを
「同志(tong2 zhi4)」と言います。
▶︎ 「同志」発音サンプル
中国大陸では「同志」と言うと、
日本語の意味と同じく「大切な仲間」を指しますが、
台湾での「同志」はほぼ100%「ゲイ(セクリャルマイノリティ、LGBT)」の意味になります。
カラダの性別を区別して呼ぶ必要がある場合は
「男同志」「女同志」と「男」「女」を前につけて使われることもあります。
台湾では現在、同性婚合法化をめぐる討論が社会を上げて白熱しており、
この「同志」という単語は、耳にしない日がないくらい身近なものになっています。
LGBTを意味する「同志」とパレードを意味する「遊行(you2 xing2)」で、
LGBTプライド「同志遊行」となりますが、
アジア最大のLGBTパレードが開催されているのも、実は僕の住んでいる台湾なのです。
セクシャリティにかかわらず、台湾人の友達と会話をするときにもよく飛び出してくる単語なので、
覚えておくと現在の台湾を理解する上で役に立つかもしれません。
まとめ:「四声」を覚えて台湾人と仲良くなろう!
今日の「にじいろ中国語講座」は、
中国語の基本中の基本「四声」についてご紹介しました!
台湾人相手に「会話集で覚えたフレーズが全然伝わらなかった」と言う方、
この「四声」を理解すれば、
コミュニケーションをとれる可能性も格段にアップすること間違いなしです!
次回の台湾旅行で、あるいは身の回りの台湾人のお友達に、この「四声」を試してみてくださいね!
▶︎ 「中国語 四声全部」発音サンプル
▼台湾での中国語学習で一番よく使われているテキストと言えばコレです!▼
それでは、今日はこのあたりで。
※台湾では「注音(ボポモフォ)」を使った表記方法もありますが、記事中では外国人の中国語学習でよく使われる、アルファベットの「拼音(ピンイン)」で表記しています。
※発音サンプルはMaeのボーイフレンドにお願いしました。謝謝你ー♥
コメント